大阪ショーが終わり,晴天が続いているなかようやく定休日の日にうまく晴れの日になった.半年近く行ってないため軽い山から行くことにした.今回は石関係無し.
下から登ると体力的にきついので,鍋塚―鳩ヶ峰間の鞍部にある駐車場からとぼとぼと歩く.
鞍部
ものの数十分で鳩ヶ峰に着いた.付近は河守超塩基性岩からなり,たいした植物が生えていない.そのため展望が良く,ときたまによることがあり,すでに3回目の山頂だった.
このさきは初めてで,一度大きく下り千丈ヶ岳との間のコブで丹波帯になるようで,この先から山頂までは,京都北山と何ら変わりない味気ない尾根道に代った.
千丈ヶ岳山頂.丹後国与謝郡と加佐郡の境界にあたる.丹波国との境界となっている文献もあるが,南に隣接する旧 天田郡雲原村は1800年代前半に与謝郡から天田郡に入っているため,もとは与謝郡雲原村だったため,丹波と丹後の国境にはならない.
直下の鞍部から急登を少し登ると広い山頂に着く.山頂の周辺は明らかに人為的に掘り込まれた堀や郭のような遺構があり,中世の城跡かもしれない.
下の鞍部から丹波帯相当のチャートや珪岩がよく見られ,丹波Ⅱ帯の多紀アルプスのような尖った山になることが多い.標高が800mを越える千丈ヶ岳が尖峰になっていないのは,人為的に平坦になるように手が加えられたからだと思われる.(その証拠に超塩基性岩と丹波帯相当の境界のコブ付近は硬いチャートからなり,尾根は痩せており僅かではあるが多紀アルプスのような尾根になっていた)
最近カメラを新調したのでそれの練習も兼ねて花を撮って帰ろうかと思っていたが,植生も京都北山とあまり変わりがないようなので,鳩ヶ峰まで戻ることにした.(千丈ヶ岳の南尾根にイワカガミの群落があり,多くが蕾だったが花も少しは見られた.ほかに白いムシカリの花があった.)
鳩ヶ峰付近は背丈の低いツガや赤松が少々生え,ほかはササ原になっている.花はこちらの方が多く,珍しいものではないがいくつかカメラに収めた.
帰りに道標のあった「千丈ヶ滝」に寄ってみた.河守鉱山の3号坑のズリの直下にあるナメ滝で遊歩道があるらしいので行ってみることにした.
2号坑の先のカーブのところから道標が導いてくれたが,その先に道は無くササヤブに突っ込む.一段高いところに鉱山がつけたと思われる廃道を辿ると滝の直下にでた.
対岸は石垣の残る3号坑のズリ.
千丈ヶ滝.3号坑のズリの上から何度も眺めたが,やはり下から見ると迫力あった.滝の直下までは経験者のみ近づける.
選鉱所に続くコンクリ道を辿ってみたが先に道は無く断念した.
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