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今道の滝(再訪) 京都府京都市右京区京北灰屋町

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滝めぐり

 

 

 

 

 

 

 

今道の滝

京都府京都市右京区京北灰屋町

(再訪)

 

 

 漆谷鉱山を辞して,周山の町に入った.さきに一番遠いところへ行ってから戻りながらいろいろなところへ行こうと思ったからだ.花脊方面に取って国道を東進した.黒田の奥が紅葉が終わりかけで,なんとか紅葉がもっているかと思って,今道の滝に行きました.

 

入口.府道沿いにあって,道標は通り過ぎてしまいそうなところにある.この前を芹生方面に20mくらい進んだところの府道の脇に数台駐車できる.

 

今道の滝

目測で15mくらいで,今回もちょろちょろとした流れしかありませんでした.台風の直後を狙いたかったのですが,今年は上陸した台風は無く,梅雨も梅雨らしくなかったので,どこの滝も壁同然でした.もともと水量が少ない滝なので,ただの壁かと思ったら少しあってほっとしました.

期待していた紅葉ですが,見ての通りでほとんど落葉していて,雰囲気はありませんでした.苔むした滝に赤茶色の落ち葉がかぶっていて,色的にはいい感じでした.

 

谷の南岸の壁はこんな感じで,紅葉の頃は真っ赤だったろうに思う.

 

滝の落水口の南側に層状チャートの露頭があったので,望遠で撮影しました.丹波Ⅰ型とⅡ型の境界に近く,芹生に続く道は枕状溶岩や花崗岩などの貫入岩の露頭がちょくちょく出ています.

 

滝の南岸の壁の一部にひ(ひ は金偏に通)押しした坑口らしきものがありました.近くには近寄らず望遠で撮影しました.帰りに谷の転石を見ましたが,マンガン鉱のようなものは見られませんでした.

 

 

 駐車地に戻って,向いの川原に降りてみました.滝標の前の川原で,以前は民家があったらしく,川に接する部分は高さ2mくらいの石垣で直接下れませんでした.滝から流れ出た沢の出合に沿って下っていくと,川原に降りれました.

滝標の前の川原.まだ紅葉が残っていました.

対岸はこんな感じでした.

 

川原にどんな転石があるか観察しました.

河床の一部はこんな感じで,花崗岩質岩の露頭がありました.

一部がこんな感じでした.

 

長石の斑晶がかなりはっきりしていて,花崗斑岩あるいは流紋岩質溶結凝灰岩かもしれません.流紋岩の分布はこのあたりにはないので,前者かもしれません.

 

安山岩?.見た目玄武岩ぽいのですが,角閃石が入っていたり,輝石が入っていたりで,丹後半島でよく見る安山岩によく似ています.

拡大するとこんな感じで白色の斜長石と黒色短柱状の輝石と長柱状の角閃石を含んでいました.この手の岩石はほかにも少しあって,どこかに露頭があるのだろう.

 

赤白チャート.上流が丹波Ⅱ型が出ているので,たくさんあるだろうと思っていましたが,見たのはこれ一つでした.灰褐色の母岩に朱赤色の斑点があって,水に濡らしたところ,かなりキレイでした.

 

 

緑色岩.古い文献では輝緑岩とか輝緑凝灰岩と云ったところか.大部分が風化していました.こういうのをすべて緑色岩としています.

 

上と同じ岩石ですが,黄緑色の緑簾石を含んでいる礫がありました.もともと玄武岩だったみたいで,空隙がいくつか見られました.

 

玄武岩.玄武岩質岩とでもいうべきか.この川原の転石で一番多い岩石.空隙がたくさんあって,ガスが抜けたのが観察できます.もともとは枕状溶岩の一部だったのかもしれません.

 

水砕岩?.たぶんハイアロクラスタイト.一見礫岩に見える.この川原では多い方でした.

玄武岩質岩の割れ目に貫入した石英脈.このあたりの川原をちょくちょくみられる.北側の丹波Ⅰ帯の川原ではほとんどありませんでした.由良川流域の上流で少しありました.

 

 

今道の滝と,滝前の川原を辞して次のところに向かいました.

 

 

 


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