露頭巡り
舞鶴鉱山
京都府舞鶴市上根・別所
ひさびさに舞鶴鉱山を見てきました.台風7号で荒れていないかの確認で,菅坂峠方面から入りました.道なりに白瀧橋まで来て,白瀧橋から暮谷方面に行きました.谷は荒れていなかったものの,カラミがちょこちょこ流れていました.上流の坑道のある竹藪までは一部の道が崩れていてそれより上は登りませんでした.
白滝川の川原に寄ってみました.舞鶴道の高架の下に停めて,川原におりました.以前はペグマタイト質の斑糲岩が多かった河原ですが,今回はあまり見られず,緑色岩と頁岩と凝灰岩が少しありました.たまに行くと,舞鶴鉱山の鉱石が流れている河原で,今回の何個か拾いました.そのうちの一つが下の画像です.
小さな小石で,割ってしまうと小さくなってしまうので,そのままサンプリングし表面を一面研磨しました.黄色っぽい真鍮色部が黄鉄鉱で,黒色の筋のように入っているのは腐った頁岩かと思っていたところ,一部は閃亜鉛鉱でした.
ほかに黄鉄鉱からなる塊状の鉱石もあって,こちらは母岩に珪岩を伴っていて内部に鉱染したようなものがありました.塊状の鉱石はたいてい磁硫鉄鉱を含んでいるのですが,この石はほとんどネオジム磁石が引き寄せられませんでした.磁硫鉄鉱はほとんど入っていないようです.
珪岩中に鉱染したものは主に黄鉄鉱ですが,少量の黄銅鉱を伴っていました.色も黄色っぽく,この部分が局所的に高品位なのかもしれません.
川原は日影が無く,照り返しも強いので,みるみるうちに汗だくになって,少ししてから帰りました.