ようやく定休日に晴れたので,近場から再訪しました.能勢妙見の北西に位置するT鉱山とその西のS旧坑,地元のH鉱山に行ってきました.
T鉱山の坑口,間口は約1m.入れそうだが,出て来れ無さそうな穴.直下に大切坑がある.
ズリは大切坑の下に広がるが,頁岩や腐った緑色岩が多く,少量の腐った黄銅鉱があったくらいだった.
県道を回り込んで,老人ホームの向かいにある銅の旧坑も覗いてきた.以前に見つけた時は入り口が強烈なヤブになっていたが,今回来てみると入り口のヤブは取り払われて整地されていた.
以前はこのズリで緑色岩中の黄銅鉱を一つだけ採取した.今回も石は小さく閃亜鉛鉱に異極鉱を伴ったものたった一つだけだった.
Hemimorphite 異極鉱. この付近は七宝山親鉉の北の端っこにあたり,極端に採集できる鉱物は少ない.少ないがこの地域でも二次鉱物が出るということが分かった.
帰りに灯台下暗しのマンガン山に寄った.高校生の時に通学で何度も通った府道の脇にあって,道から僅かに入ったところに坑口とズリがあった.入り口に二酸化マンガンが転がっていて,いままでなんでわからんかったんだろう,という場所にあった.
工場の前の道を僅かに入るとズリで,尾根近くに掘り下った跡が4か所,その直下の沢に後の時代に切ったと思われる,大切坑の跡があった.
掘り下った穴.入れそうだが,登って来れないような気がする.黒くなったところが入り口のようで,立っているところから深さは目測で4mくらいある.
ズリは大切坑の前に広い範囲であり,多くが石英質のもので鉱石らしいものはあまりない.黒くて堅いものに間違えやすい粘板岩があり,高品位っぽかった石でも割ると違うということがよくあった.
鉱石は主に二酸化マンガンと菱マンガン鉱で,花崗岩が近いせいか硫化の鉱染があり,堅固なばら輝石質の石があった.
最後のところはもう少し探してみる必要があるが,時間もなく今回はこれで帰途に着いた.
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