今年に入ってから,日並びと天候の悪さから未だにどこへも行けていません.街中は雪が無くても山中は残雪があり,いつも行く時とかなり事情が異なるため行くのに躊躇っています.
先月の新春交流会をはじめいくつかの標本を入手できました.その一部を紹介したい.
写真は,犬山市の安楽寺の採石場ででたホタル石です.グライゼンのように白雲母の多い母岩に結晶はしていませんが,紫色のホタル石が上部に見られます.蛍光反応をみると,ホタル石は全く蛍光せず,グライゼン様岩石中にちりばめたように灰重石が光っていました.(購入品)
こちらの石は,かつて筆者が第二町居鉱山の貯鉱で採集したものです.倉庫代わりにしている二階を探していると出てきた石で,層状になっていて大きさもあるため最近切ってみたものです.あずき色炭マンを黒色のヤコブス鉱が切ったもので,これらを縦断するように後からやや結晶質の菱マンガン鉱脈が入っています.この脈には微細な黄銅鉱や閃亜鉛鉱を含んでいました.大きさはちょうど90mm×75mm×20mmの標本箱に収まる大きさです.ちなみにこの標本の裏も切断面で,こちらも観察しやすいように研磨しています.
紀州鉱山の塊状の黄銅鉱です.結晶標本やホタル石の流通が多い中で,塊状はあまりなく,見てすぐ購入しました.鉱山稼業時の石のようで裏側は少々錆びていて年代を感じさせる石でした.左側は黄鉄鉱を含む母岩で,炭素質の物質を伴っています.(購入品) 大きさ75mm×60mm×20mmの標本箱にきっちり入る.
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