きのう車が使えたので,多可の千ヶ峰に行ってきました.京都市内の慢性渋滞がうっとおしく時間の無駄なので,行く山は京都市内より西になってしまう.
千ヶ峰にいくのは16年振りで,当時は高校生だった.三谷の駐車場より登り山頂をピストンしただけだった.当時はフィルムカメラだったので,写真がほとんど残っていないので,写真撮影も兼ねて行ってみた.
亀岡からは国道372を篠山まで行って,篠山渓谷を通って山南町に抜け,和田のトンネルを越えて多可郡に入った.今回は氷上を通って最近開通した三原のトンネルを通るコースを採った.
コースは前回と一緒で,山歩きからここ3か月ほど遠ざかっていたので距離の短いこのコースを採った.
登山口からろくに準備運動もせずそのまま取りついた.
渓谷というより急斜面を滑り落ちるような急な谷で,岩座神コースの出合までずっと登りが続く.名前のついている滝は2つあり,雄滝は直瀑,雌滝はその下の長さ50m位のナメ滝だった.
特に谷(長谷)から尾根に取りつくところが急で,右手の植林内を巻いて登った.分岐から先はやや緩くなり快適な尾根歩きが始まった.東側の展望が出てきて,山頂直下までそれが続いた.直下は相変わらずの急登でかつての踏み跡は川のようになっていて,滑落が怖いため新しく作られたような巻き道を通った.
山頂まで1時間ほど.先客はいたが,簡単に昼食を摂っていたらいつの居間にかいなくなっていた.筆者が行くのはたいてい月曜日か火曜日なので,どこの山頂のたいてい先客はいない.寒いのか暑いのかわからないような天候で展望もまずまずだった.山頂の石は流紋岩質の凝灰岩や少しホルンフェルスのようなものが混じっていた.
30分ほどで下山する.日暮れが早いためで,明るいうちに家に着きたかったからだった.
やはり下りは早い.わずかに時間に長谷の源流域まで戻ってきた.登ってきたときに硫化の鉱染が見られた場所があって,ここまで戻り.付近の石を見て回った.緑色岩が案外あって優白色部が見られる部分が多々あり,表面に鉄ヤケをしているものもあった.表面だけではよくわからないため,欠かすと細い石英脈に緑泥石と,塊状の磁硫鉄鉱が出てきた.
どこかに熱源があると思い,雄滝の下の川原まで戻って河床を探していたら滝直下の岩盤が花崗岩―花崗閃緑岩で一部にペグマタイト部も見られる大塊が幾つも見られた.
スカルン化した緑色岩があると思い探し回ったが,特にそのようなものは見られなかった.標高が500-550m付近なので近くの多可の妙見山のように銅鉱床があるかもしれない.南山腹の豊部の山には多くの間歩があったので,こちらも期待したが,そういったものは無かった.生産跡としては滝の少し上の登山道脇に炭焼き窯跡があったくらい.
滝を過ぎると道が見えてきて何事もなく戻ってこれた.車に戻りすぐ足元,靴の中を見る.赤くなっていないのを見てほっとした.この付近特に篠ヶ峰の北方辺りや銀山湖北方の直谷,簾野鉱山の谷,神子畑の裏山,明延の山,加保坂などヤマビルのいる山が多い.この山もひょっとしたらいるかもしれない.
今日はたまたま食われなんだ.
帰りは行きと同じルートを通った.行きも帰りも時間帯によるが約2時間だった.
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