昨日標本の整理をしていて,永らく行方不明だった石が出てきた.
学生の頃に採集した銀黒のラベルの付いた石で,7年後の2010年に再び訪れたらシャクナゲ園の駐車場になっていて大きく盛り土されていた.場所は
福岡県星野鉱山.星野川川原に玉髄質の岩石が多くあったような覚えがある.その後,星野川源流域の小室鉱山と八女鉱山を探しに行って,土砂降りで敗退したときにも少し寄ってみたが大したものは無かった.
最近下のズリが台風による大水で崩れたとかで,小さなサンプルを入手したが,銀鉱物などは付いているはずもなく,雰囲気だけのものだった.
銀黒の一部.決して黒くない.(光源の関係で銀黒の部分は肉眼ではもう少し濃く見える)これを拡大すると,
かなり小さいが濃紅銀鉱が着いていた.脈にそって広範囲に見られるがいずれも微粒で脈から離れると全く入っていない.
ラベルは下にもう一枚あって,「半透明の石英中に濃紅銀鉱の微細結晶が入っている」とあった.当時10倍のルーペで観察していたので,このころから比べると随分目が悪くなったようだ.
石の裏側に雑銀鉱と矢印がふってあったがよくわからない.汚い褐鉄鉱が広範囲に被膜していてその上についているのか,それより取れてしまったのか現物がどれか分からなかった.
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