やまのぼり
高 山
京都府南丹市園部町宍人・半田
高山.京都府南丹市園部町大西より.
午前中にマンガン山に行った帰りに寄りました.高校生の頃より近くをよく通っていて気にはなっていました.このころに北に東西に通る神宮寺峠の東に「高山へ」の道標があった.ここから登ってみようと近くまで行きましたが,なんせ20年以上も前の記憶のため,何度探しても見るけることが出来ませんでした.
峠まで行って,切通しの切れたところを探して,半田側から取付きました.
取付き地点.
入口はヤブっていましたが,入ると植林で,直線的な谷が南の山の方へ延びていて,これに沿って登っていきました.植林と広葉樹林の境界を直登し,植林が切れたところに,切り立ったチャートの大岩が見えてきました.
チャートの大岩.掘ったような跡はありませんでしたが,転石に二酸化マンガンに染みたチャートが諸所に見られました.
大岩を東側から巻くような径があって,登っていくと大岩を巻いたところに小さな神社がありました.
大岩と神社.
神社に向かって右手にあるほぼ直立した層状チャート.
少し休憩して,神社の参道と思われる径を取った.山の山腹を回り込んでいくようなユリ道で,路肩の大岩の上から園部市街が少し見えました.
園部市街.中央やや左の橋のようなものは京都縦貫道.
こちらは口司方面.右奥は八ヶ尾山,左奥は牛松山.
ユリ道は途中で下り気味になってきたので,主尾根らしい高みを目指して,ヤブに突っ込みました.ヤブは入口だけで,下草の無い尾根になりました.尾根は広葉樹林で,妙な段差が尾根の奥まで続いていました.
ヤブを抜けたところ.
妙な段差.手前に堀切のような凹部もあって,どうも城跡らしい.
ここを過ぎると踏み跡が出てきて小さな広場になった.どうも山頂の一角に出たらしい.
弁当が広げられそうな広場.
広場を抜けると東西に展望が開けた.ひとまず山頂に向かう.展望台から僅かで三角点のある山頂に着いた.
高山(標高372.1m).展望は無く,広葉樹の中の山頂でした.
キレイな頭の三角点.
山頂で休憩して展望台に戻った.
東の展望.手前の岩はチャートと泥質岩が混在しているようでした.中央左の山は八ヶ尾山.
愛宕山連峰.
西の展望.
須知方面.奥の高い山は瑞穂・和知境界の三峠山.
九品寺方面.
須知の美女山の東の奥に真っ白な高い山が.方角で長老ヶ岳の可能性が.
このあと下りました.妙な段差のところから北側に下るような径があったので,それをとりました.取付き口近くに下りたいので,神宮寺峠の北尾根が眼下に見える急斜面を下って行きました.急斜面に大岩がへばり付いたところを下って行くと,径が出てきました.径を通ろうと思って少し降りてみましたが,すでに沢になっていて足元が緩く,谷側を通りました.かつて何かを突いたような岩の壁が続いて,マウンド地形もありました.沢に出ると,坑口があったような凹地がいくつも見つけました.鉱石が出たような感じは無く,試掘した跡かもしれません.
谷沿いに下ると車道が見えてきて,切通の上にでました.下れるところを探して,東の植林に入りました.杣道を辿ってはじめにとりついた地点に戻ってきました.
以下は,高山のルートマップです.今回は野帳に描いたマップを掲載します.フリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.
登り約30分.下り約20分.