今回は石関係なし.
ひさびさに半日空いた.
遠出するより写真の無い山を重点的に登りなおそうと思い,その手始めに行者山を選んだ.大谷鉱山のある鹿谷からではなく,行者堂のある湯井からは,高校のころ一度登っただけで,半分遊びで登ったせいか一枚も写真が残っていなかった.
全山花崗岩からなる山で,東西5km南北4kmに独立の山地になっている.貫入岩体なので周囲の堆積岩には熱変成していて,黒雲母ホルンフェルスや菫青石ホルンフェルスに変質している.
やや風化してくると青砥になり,大戦以前は海外にも輸出していたそうだ.またマンガン鉱床にも熱変成を与えていて,珪酸マンガンを多く産した.尾根筋は古来より花崗岩―花崗閃緑岩を切り出した石切場がたくさんあるようで,これも見てきたかった.
登山口は,千代川IC手前西側に見える給水塔あたりで,前回もここから登っている.以前は道標などなかったと記憶しているが,高速の側道で見つける.
コンクリ舗装の道をあがり,間もなくで給水塔前に着く.給水塔の傍に林道入り口があり,これを取り登っていく.
しばらく林道に沿って登っていく.砂利に混じって石英塊が混じるがめぼしいものはついて無さそう.暗い植林の中から明るい伐採地に入り,再び植林地に入りやがて終点となった.終点からは北側に張り出す支尾根に上がった.
支尾根鞍部は明るい伐採地になっていて唯一展望が得られた.支尾根から鳥居までの尾根がやや急勾配で,汗が滴り落ちた.花崗岩の玉ねぎ状風化の岩尾根が少しあり,旧道と新道に分かれている.新道も旧道も真砂土の中の坂ですこぶる良く滑る.今日も登山靴ではなくただのスニーカー.滑らないように踏ん張って登っていくと石段が見えてきて鳥居に着いた.
石段と鳥居.ちょうど山頂の東面直下に位置する龍王谷に行者堂があった.
鳥居をくぐり、龍王谷の斜面を巻くと頭上に大岩が見え,やや狭い道をつづら折れに登ると行者堂に着く.
上と下の大岩のもとにお堂がある.新しく?(前に来たときは無かった)小屋が建てられていた.
ここまで一切休憩を採っていなかったが,行者堂まで来ると山頂はすぐ上なので一気に行ってしまう.
行場のような場所を過ぎ,わずかに登ると山頂だった.
行者山山頂(431.0m).東側にわずかに明るくなっているが,展望は無し.
少し休憩して,北寄りの堂徳山を往復する.
湯井から行者山南尾根を経て太田へ2 に続く.
京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら