やまのぼり
三国峠(三国岳)
滋賀県高島市朽木・福井県大飯郡おおい町名田庄・京都府南丹市美山町
―ブナの原生林から三国峠へ―
2
前回の続きです.
ブナの原生林遊歩道の北詰から三国峠への分岐となりました.ここから三国峠の東尾根へと登っていきました.地形図をみるとコンターが詰まっていて,わずかな距離ですが,激登りとなりました.
足元が,落ち葉等で若干緩いため,足元に注意して登りました.上のほうは東尾根の支尾根になっているようで,勾配も急な上,木の根が浮いていて,足を取られそうになったりしながら,高度を稼ぎました.急なところにはトラロープが設置してありましたが,貼り方が中途半端で逆に怖く,慎重に登りました.
斜面はこんな感じです.
前方の視界がやや明るくなって,勾配もゆるくなってくると東尾根で,ヤブの向こうに平坦地が見えたので,ヤブを漕いで行ってみました.
尾根に出たところの平坦地.諸所に凹地が見られ,単に古い峠道かもしれません.
コースに戻って,快適な尾根道となりました.
上の写真の尾根道を越えたところで,東面のみ展望が利くところに来ました.
東面の展望地.奥の高い山は百里ヶ岳.
息を整えて,山頂を目指す.
登りが緩くなってくると,府県境尾根が見えてきました.この辺りの緑が最もキレイでした.
地蔵峠への分岐の少し手前に掘り返したような跡があって,台地の端を見たところ,砥石の木っ端でした.尾根筋に上がってから,中途半端に掘り返したような跡があったのは,砥石のようです.登山口近くの生杉谷は古い地図では「トイワ谷」となっていて,別の地図には砥岩谷とあった.古くから砥石を稼業していたのかもしれない.これとは別に,炭焼きの跡も2箇所ほどありました.
台地の端の表面.砥石の木っ端が少し見られました.
少し先で,地蔵峠への分岐となりました.
3に続く.