研磨石
いくつかの研磨した石263
長野県木曽郡南木曽町田立安造林の天河石と文象花崗岩との境界付近を一面研磨しました.随分前に購入した石ですが,大きさが中途半端で,座りも悪いため研磨のほうにまわしました.当初は色の淡い天河石の面を研磨していたのですが,研磨中に暗色の石英が振動でパシパシ割れてきて,いくら磨っても平滑にならないため,中断して裏面の文象構造の残っている面も研磨しました.仕上がりを見て,文象構造の残っている面を表に持ってきました.もともとの表面は振動で割れてきた石英の部分が穴になってはいましたが,周りを仕上げして,光沢を出しました.研磨前は淡い青色でしたが,研磨が進むにつれて,色が濃くなってきました.(写真は↓)
研磨による振動でパシパシ割れなければ,写真中央の凹みは無く,うまく仕上がっていたはずでした.仕上げは青砥で充分に光沢がでました.
表面の顕微鏡下での拡大写真です.暗色というより煙色の石英が良い感じに並んでいて,こちらはもともとの表面のように,石英が振動で割れてくるようなことはありませんでした.内部は長石と石英以外に雲母や磁鉄鉱などが入ってきそうですが,この研磨面には入っていませんでした.