たきめぐり
三番の滝
福井県小浜市池河内
―その2―
その1の続きです.
滝の遊歩道入口まで戻ってきて,そこからぶらぶら谷沿いを下っていきました.
アプローチ中も枝沢にいくつか滝があって,それも見てまわるつもりでいました.
林道はこんな感じでした.
植林内にはこんな感じになった炭焼窯の跡がいたるところに見られました.
堰堤.これの横に枝沢があって2段の滝がありました.
2段になった滝.2段合わせて4mくらいか.
上の滝.
下の滝.
2段のになった滝の少し下流の西岸にもナメ滝状の滝が一つありました.
ナメ滝状の滝.斜瀑とでもいうべきか.高さは5m位でした.
水量が少ないので,全体が判りませんでした.
この先,林道の分岐を右にとりさらに下っていきました.
大滝川の先で舗装道になりました.新緑の中,歩きやすい林道でした.
大滝川に架かる松尾口橋から少し下流に,林道を切ったときにできた崖をすべるように流れている滝状の地形があって,これの続きのチャートの壁に一つ旧坑がありました.
旧坑.おそらくマンガンの旧坑と思われる.
フラッシュを焚いて内部を撮影しました.掘り下りの坑道のようで,湧水で下の方まで見ることは出来ませんでした.道の横にある坑口なので,鉱石はほとんど無く,坑口と道の僅かな間に多少の二酸化マンガンがありました.二酸化マンガンの旧坑のようです.高品位そうなのを選って一つサンプリングしました.
旧坑の二酸化マンガン鉱.青黒くしっかりとした二酸化マンガンで,黒い煤が手にほとんどつかず,光沢もありました.クリプトメレンか横須賀石くらいが入っているのだろう.一部にめっちゃちっさい水マンガン鉱が見られました.
坑口の前から少し下ったところに川原があって,河原の転石を観察しました.一番多いのが灰白色―白色,茶褐色などのチャートでした.色の濃いものはあまり無く,白っぽいものが多かった.
次にに目につくのは白色の石灰岩で,表面が溶かされてザラメのようになったものや,脈状になったものが見られました.稀に赤色系統の石灰があって,それに肉眼サイズのフズリナがたくさん入ったものがありました.
フズリナ石灰岩.通常は米粒くらいの大きさですが,ここのは大豆サイズくらいありました.
拡大するとこんな感じです.
ほかに,あまり発泡していな玄武岩(緑色岩)やハイアロクラスタイトが少しありました.対岸に目をやるといい感じの層状チャートの大岩がありました.
層状チャートの大岩.石坂橋の上から撮影.下は松永川.
石坂橋からは特筆するようなものは無く,だらだら林道を下って行き,バスの回転場まで下りました.今回の滝めぐりはこれで終了しました.
以下は松永川上流のマップです.オレンジ色の破線が歩いたところです.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.