Quantcast
Channel: 天然鉱石専門店 ミネラルショップ たんくらのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1632

舞鶴・若狭方面にて

$
0
0

 

 残雪の状況が掴めないまま、若狭方面に行ってきました。最近は、鉱物採取よりも岩石の方に傾きつつあり、今日も超塩基性岩を目的に奥方面に向かいました。

 いつもなら、氷所から神吉に抜けて小浜街道を採るのだが、今日は新しくできたトンネルを抜け、胡麻郷から9号線、27号線に抜けて舞鶴に抜けた。

 途中丹後峠を通って抜けた。綾部の霊峰「弥仙山」の麓を抜けて丹後峠に差し掛かったときに採石跡を見つけた。

 カット面の上部は丹波帯のチャート層が、下部の部分が舞鶴帯の緑色岩になっていた。緑簾石と方解石からなる脈がたくさん貫いていて、空隙には結晶も見える。

 新鮮なものは非常に堅く、きれいな形に成形出来ない。入口はヤブになっていて、夏季は入れそうにない。

 峠の北側は断崖になっていてヘアピンカーブの連続で、道幅もせまい。

 弥仙山の北側に斑レイ岩体があり、白滝川に転石が幾つかある。この日はこの場所には寄らずに東舞鶴に抜けた。

 伝統野菜の産地を通り過ぎて、大きな火力発電が見えてくる。トンネルを抜けたすぐの林道に入る。橄欖岩の露頭がありそこに向う。

 多禰寺山の北西尾根を巻いた先で地滑りにより通行止めになっていた。露頭はもっと奥だが、通行止めなら仕方ないので、以前霰石を見つけた林道に向う。

 久々に訪問した露頭は健在だったが、周りの露頭が各所で崩壊していた。表面は黄褐色に変色しているが、内部は比較的新鮮で非常に堅い。

 橄欖岩中に白色~灰白色の部分があり、この部分に斑銅鉱・黄銅鉱の小粒が含まれている。白色部の裂罅に、放射状のぶどう石。橄欖岩を切る脈として曹達沸石様の沸石を見つけた。

 ほかに、灰桃色の塊状で桃簾石や橄欖岩に接する単斜輝石岩中に、微小なスピネル、チタン鉄鉱などが見られた。

 

 瀬崎からは、塩汲峠を経て難波江に向った。

 西三松の砕石跡で昼食になった。海岸に面しているので海風が強いが、症状が無く快適んひ過ごせた。

 ベンチカットの一番上は展望台になっていて遠く大島半島が望める。ベンチカットの中腹に割り跡がたくさん残っていた。難波江層群の化石掘りの跡で、細かい貝化石が見られた。

 登り口付近の露頭に炭酸塩鉱物の脈がたくさん入っていて、化石よりこちらの方が気になった。

 太い脈は方解石からなるようだが、細い脈は繊維状の炭酸塩で、霰石のようだ。炭酸塩の脈は黄銅鉱や黄鉄鉱などが含まれていて、これらが風化して粘板岩の表面に鉄明礬石様鉱物を吹いていた。

 その後、遠敷川の石灰岩体の露頭によって帰った。


京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1632

Trending Articles