滝めぐり
―雨 滝―
鳥取県鳥取市国府町雨滝袋川
~雪が降る前に鳥取の雨滝へ~
俄かに明るくなったころに起床して,国道9号線を西進しました.なるべく高速を使わずに下道だけで,むかいました.福知山の先あたりまでは順調でしたが,その先が工事渋滞に何箇所も引っかかってしまい,蒲生峠を越えたころに11時を回っていました.険路の県道31号を恐る恐る通過して,昼前にたどり着くことができました.紅葉の時期に行ってこようかと思いましたが,滝より人を見るような感覚になりそうなので,雪が降る少し前に,と考えていました.そうこうしているうちに初雪なんていわれそうなので,早めに行きました.
有名な滝だけあって,滝の袂までいい道ができていて,駐車場も完備されていました.この付近へは何度か「雨滝鉱山」という含銅硫化鉄鉱床があるらしく,探索に来ていました.地質図を頼りにしていたのですが,周辺は火山岩だらけで,そういう鉱床がありそうな感じはしませんでした.
現地案内図.
駐車場に止めてあいの日にも来ている先客があり,いつも一人なので少しほっとしました.入口から少しで簡易トイレがあり,小さな橋を渡ると右手に東屋,目の前に聳えたつように雨滝が姿を現しました.
落葉してから来てよかった.葉があればここから写すと,ほとんど滝が見えない.
滝のある沢に小橋があって,ここから拝めるようになっていた.その先は「熊出没注意」の看板があって急な階段になっていました.
雨滝.落差は48mという.両輝石安山岩の柱状節理の崖に架かっている滝で少し上流は玄武岩とのこと.地質図を見る限り安山岩は滝のまわりだけで,上流は玄武岩,滝の少し下流は礫層とのこと.お不動さんの摩崖仏のところから撮影.
上の方から下の方.
滝の両側は安山岩の柱状節理になっていた.地質図では新生代新第三紀鮮新世噴出の両輝石安山岩(雨滝安山岩)とあった.
滝の南岸の柱状節理.
こちらは雨滝から少し下流に出ていた礫層.こちらも新生代新第三紀鮮新世堆積で,雨滝礫層というらしい.
礫と砂からなっているのが見える.
布引の滝に続く.
以下は雨滝付近のマップです.いつもどおりペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.