いくつかの研磨した石227
表面.
裏面.
京都府綾部市光野町高波谷の炭酸塩岩を両面研磨しました.以前の回に成形した後に裏面を少し研磨しました.今回は広く表面を観察するために両面研磨しました.
(研磨)炭酸塩岩なので早く磨りあがると思って一気に磨り上げました.予想以上に早く磨りあがりましたので,裏面に移りました.一部に硬い鉱物が入っているらしく,その部分が浮き出てしまいました.再度磨りなおして平坦にしました.仕上げは青砥でしました.
(以下,顕微鏡下での観察です)
3・4・5枚目が表面.6・7・8枚目が裏面.
磨っている途中からベンガラ色の汁が出ていました.拡大して確認すると赤鉄鉱でした.磁力のある粒があって,磁鉄鉱も含まれているようでした.
クロム鉄鉱と思っていましたが,色が薄いのでクロム苦土鉱かもしれません.
クロム苦土鉱?の周りに赤鉄鉱がくっつくように点在する部分の拡大です.
こちらは繊維状の苦灰石の入った部分の拡大です.鋼灰色は赤鉄鉱です.
クロム雲母の入っている部分の拡大です.周りに点在するクロム苦土鉱?と思われる粒が入っています.色が抜けたようになっています.
繊維状になった緑色の透閃石のような鉱物が入っていました.緑閃石としても良かったのですが,鉄に依る色とは思えず,透閃石?にしました.そのそばにある粒状の鉱物ですが,研磨中に硬かった部分です.黒色金属光沢のクロム鉄鉱のような鉱物を伴っています.含クロム灰鉄石榴石かもしれません.