案外,無い鉱物11
―大呂のウラノフェン―
京都府京丹後市峰山町大呂のウラノフェン(非売品)です.サンプルを掃除していたところ出てきました.「XRD済み」と旧ラベルに書いていましたので,やったのでしょう.あまりやった覚えはありませんでしたが.一見して鉄明礬石のように見えるので,チェックしたのだと思う.黒色粒状は二酸化マンガンの鉱物と細かいフェルグソン石のようで,過酸化水素で泡が生じるか試験したところ,一部だけ出ました.
一部に燐灰ウラン鉱を伴っていました.黄色が主にウラノフェンからなる部分.ピンク色は長石です.
濃赤色の赤鉄鉱を伴っている部分です.
鱗片状のウラノフェン(中央右寄り)が確認できました.赤色板状はザンソチタンです.
この部分に閃ウラン鉱のような鉱物が入っていて,特に放射能が強い部分です.小さすぎて判別できませんでした.
母岩の拡大です.黒色板状は黒雲母.これにルチルに変質したザンソチタンが挟まるようにして入っています.黒色粒状はフェルグソン石.
標本にする際に,顕微鏡撮影しました.