やまのぼり
ー浅根山(浅根山城)ー
京都府綾部市物部町東物部
浅根山(標高110.2m).浅根山南方の府道沿いより.
マップができていなかったので,後回しになりました.秋葉山―井根山の後に訪問した山城のある山です.もともと京都府遺跡地図で山城があることは知っていました.最近にグーグルマップで山頂近くまで車で行けることを知って,手持ちの地図に記入していました.新緑の美しいころに訪問できました.
物部町から志賀郷に向かう府道より,丸山の手前で右に折れて道なりに進むと,左手に山へ登って行く林道があった.これを取って少し登ると駐車場に至った.数台は駐車できそうな広さがあって,その先が階段となっていました.
ここから散策道に入る.
尾根まで上がると,東屋と無線等があり,その先が城郭の遺構が残っていました.
堀に架かる橋.
横から.
その先の僅かな高みが主郭のようで,階段を昇ると山頂の一角にでました.
山頂の一角.大きな四角形に近い形の凹地があって,そこの西の端が最高点のようだった.
浅根山(標高110.2m).四角形に近い凹地の西端で「コ」の字型の凸部の中では一番高く,幅もあるため櫓台かもしれない.もしくは,北の山地を越えると舞鶴で,当地に砲台があったのではないか.南方を見ると,遠く福知山の高岳や氷上の五台山の稜線らしき尾根が遠望できる.ここからなら迎撃するのに丁度よかったのではないか,と推測した.いずれにしても山頂部の凹部はなにがあったのか判らなかった.
東屋まで戻り,展望写真を撮った.名前の付いている山はあまり見えなかった.
南南東方.
南方.
南西方.
当初の目的を達したので,下山しました.下ってから,法面が比較的新しいので見て回りました.大部分は頁岩や砂岩が多いようでしたが,一部に下のような露頭がありました.
黒っぽい岩石で,白色の方解石と石英からなる脈に切られているようでした.写真は露頭直写しです.
こちらはやや新鮮な面.
この付近は夜久野岩類の斑糲岩などが小規模に分布しているので,その類かと思って,下に落ちている破片を一つサンプリングして磨ってみることにしました.
研磨した上,顕微鏡下で撮影しました.凝灰岩質の岩石でした.多少熱水変質しているようで,苦鉄質の岩片は緑泥石になっているようでした.写真はどこにでもできる黄鉄鉱です.
このあと,大江山方面にいきました.
以下,山城のマップです.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.