単体サンゴ?
以前に小祖父谷に行ったときに,緑色岩に捕獲されている石灰岩をサンプリングしました.石灰岩中にたくさんの有孔虫やウミユリの茎などが入っていました.それらはWeb上で検索をかけてみると大体の種類は判別できました.
下の標本はサンプリングした時に白色の柱状のモノがすでに入っていて,一面研磨したらなにが入っているのが楽しみでした.
先日,表面を軽く磨ったところサンゴのような気がしたので,写真に撮ってみました.
中央やや下の棒状の部分です.研磨がまだうまく行っていなくて,ややかすんで見えるのですが,内部が単体サンゴに思えてなりません.
顕微鏡下ので拡大写真です.内部が未だはっきりしませんが,サンゴだったらと思って,目の細かいペーパーで仕上げしました.
更に拡大したものです.
当地の南側は丹波Ⅰ帯とⅡ帯のコンタクトがあって,石灰岩を含む緑色岩がけっこう普通に見られました.随伴する頁岩や角礫岩にも間隙に重晶石の結晶や方解石,黄鉄鉱,赤鉄鉱などがみられました.川原にもそういったものがあり,岩石の観察に適しているようです.
サンゴだったらいいな~と思って写真に撮りました.