滝めぐり
野鹿谷の渓流
―野鹿の滝・鱒止めの滝―
福井県大飯郡おおい町名田庄納田終 野鹿谷
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高浜城に行く少し前に野鹿谷へ行ってきました.過去1回は訪問しているのですが,画素の粗いデジカメでしたので,感じよく写せていませんでした.道の駅に行ったあとに,野鹿の滝も一緒に再訪しました.どん詰まりの県道771号名田庄綾部線を尼来峠方面に進みました.お寺の前を通って,ダム湖に沈んだ小松付近を通過し,野鹿谷の入口まで来ました.林道は滝までは行けるそうで,林道の入口から500mほど入ったところにある堰堤の傍に駐車して,そこから歩きました.
小雨のちらつく曇天で,時折陽が差し込む程度の過ごしやすい日でした.はじめの堰堤から100m程度登ったところに南から流入する沢があって,奥に堰堤が見えました.滝見なら通り過ぎてしまいそうですが,地質もみながらなので,気づきました.
件の沢.堰堤の手前の僅かな段差が滝のようになっていて,この付近に黒色頁岩が露出していました.
黒色頁岩は白色の石英脈で切られていて,一部が水酸化鉄で腐ったようになっていました.
頁岩を切る石英脈.幅は平均1㎝で,最大3㎝の部分がありました.京都の行者山の石英脈のような黄ばんだ石英脈で,細かい白雲母を伴っていました.
転石で石英があり,水酸化鉄で腐った部分を欠かすと少し黄鉄鉱が出てきました.ほかの鉱物は見られませんでした.小雨がちらついてきたので,先へ急いだ.
ここからしばらく渓流瀑がちょこちょこ出始めました.
こんな感じの谷沿いを登って行きます.
渓流瀑.
高さは0.5mくらいか.ナメ滝状になっていました.
ここも少し滝のような感じになっていました.
良い感じに苔むしています.
谷が大きく東から張り出した尾根を巻くように迂回した,少し上に堰堤があり,そこからしばらくしたところにあった渓流瀑です.高さは1.5mくらい.小さい割に大きな音が出ていました.
入口の堰堤から20分ほど歩いたところにあった道標.ここの横の支流に滝がありました.
道標横の滝.2段になっていて,2段合わせて5mくらい.
水量があればそれなりの滝で見られると思われる.
道標が示すほど上にある滝までは距離がありませんでした.
道標のところから少し登ったところにあった渓流瀑.高さはありませんが,小さな滝壺ができていました.
しばらく滝らしき段差は無く,鱒止めの滝の遊歩道の林道の分岐まできました.
2に続く.