いくつかの研磨した石157
先のブログで紹介した,安山岩を一面研磨しました.現場は兵庫県新温泉町切畑で,台風による影響で多少崩れかかった村道の法面よりサンプリングした石です.一部にノジュール状になった部分があって気になってその部分が出るように研磨しました.
(研磨)肉眼的に風化していないように見えても,かなり風化しているようで,簡単に荒削りできました.仕上げは青砥でしました.
(以下,顕微鏡写真です)
ノジュール状に集合した斜長石中に入っている橄欖石の拡大です.変質鉱物として緑泥石を伴っているようです.
斜長石の多い部分の拡大です.ノジュール状に集合している部分以外のところはだいたいこんな感じで,ある程度粒の大きさが揃っていました.
こちらも斜長石が集合している部分の拡大です.
磁鉄鉱が入っている部分の拡大です.灰緑色部は橄欖石.黄色―灰黄色部は斜長石です.粒の大きな斜長石のところには同様に周囲よりも大きな粒の鉱物が付いている傾向にあるようです.
橄欖石の拡大です.帯緑灰黄色ガラス光沢部が橄欖石です.母岩との境界付近はノントロン石のような粘土鉱物に変わっているようです.橄欖石の内部にも微細な磁鉄鉱を含んでいました.