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いくつかの研磨した石137

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いくつかの研磨した石137

 栃木県鹿沼市上久我 加蘇鉱山のアズキ色炭マンを一面研磨してみました.どういう訳か,超有名な現場なのに,この標本を含めて2個しか当地の標本がありませんでした.筆者は行ったことがありません.上の標本は6年くらい前の京都ショーで購入しました.裏面が二酸化マンガンの酸化被膜に覆われている上に座りが非常に悪いので,この面を平滑にするために一面研磨してみました.

 

表面です.

 

(研磨)基本的に炭マンなので磨りやすいと踏んで一気に磨りあげました.予想通り柔らかく短時間で磨りあがりました.仕上げは#2000のサンドペーパーで磨ったのですが,光沢が上手く出てくれず天然砥石に持ち変えました.いつも使っている鴨瀬谷山の黄色っぽい砥石で軽く磨ると光沢が出てくれました.

 

 

(以下,顕微鏡下での拡大写真です)

 

 

 

 

 

 

ラベルを書き換えていると下から古いラベルが挟まれていました.元ラベルには「神保石」とありました.上の黒っぽい部分が神保石か? 光の加減で中途半端に劈開があるようです.赤褐色の板状はウィゼル石か? 勉強不足で判別できませんでした.因みに母岩の淡桃色部は菱マンガン鉱,赤紫色部はアレガニー石,園石も入っていそうですが,確認していません.黒い筋はヤコブス鉱のようで多少の磁力を確認できした.

 

 


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