いくつかの研磨した石133
前回に引き続いて結晶片岩です.沖縄県石垣市トムル崎の藍閃石片岩を一面研磨してみました.(非売品) この石はお土産で頂戴したものです.本土からすると三波川や長崎帯・黒瀬川などが知られていますが,地理的に遠いため海中の地質がどうなっているのか判りませんが,石垣島の北東部にも分布しているようです.サンプルは四国の青石を思わせる小さな石で,割るとさらに小さくなってしまうため,断面が見える比較的平坦な面を選んで直磨りしました.
(研磨)前述のとおり切断せずに直磨りしました.層理に直角に磨るため硬いのかと思っていたら,案外簡単に磨れてくれました.滑石のような鉱物が入っているような蝋質の部分も一部に見られました.仕上げは初めは砥石でそのあとに#4000のペーパーで仕上げしました.
(以下,拡大写真です)
白色部は曹長石.灰黄色部は緑簾石.青灰色は藍閃石です.
緑簾石の多い部分.
藍閃石の多い部分.
顕微鏡写真を撮っていたら上の写真のような黒っぽい鉱物が入っています.かなり拡大してこれでしたので,判別できなかった.研磨面では無い部分を顕微鏡で観察したところ,緑閃石でした.研磨面ではどういう訳か判別できませんでした.灰黄色部は緑簾石.白色部は曹長石.
顕微鏡観察していたら上の写真のようなオレンジ色の鉱物が付いていました.チタン石かもと思いましたが,かなり小さいため判別できませんでした.
当方は琉球列島に上陸したことが無いためほかの事は判りません.以下に参考文献を挙げておきます.
琉球政府経済局(1973):琉球列島の地形 地質及び鉱床,167総頁.
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