続きです。(写真が多く重たくなりそうなので2回に分けました)
鉄塔の分岐から少し登って村境界標石のある尾根上のコブを一つ越すと、両側が植林地帯になった。尾根はやや痩せているが歩きやすい。次の鉄塔まで緩やかに登りが続く。
植林地帯を抜けると、ようやく京都側に展望が開けた。18年前に初めてたときに展望が良かったのはこのあたりだったのかもしれない。
再び植林内に入る。尾根の肩まで来ると正面が明るくなってきた。遠目で伐採されているのが分かった。そのまま少し下りかけて、南方を見ると展望のよさそうな鉄塔があり、戻って寄ってみた。
鉄塔からの展望。右の肩は明神ヶ岳。正面手前の電波塔があるのが、黒柄岳。中央の黒柄岳の右奥に鴻応山、中央左奥にやや尖っているのが、湯谷ヶ岳。
この鉄塔あたりが一番展望がいいらしい。奥のピークにある鉄塔にも行ってみたが展望はなく、鉄塔より南側には明瞭な径はついていなかった。少し休憩して分岐に戻る。
分岐からヒノコバに下る。鉄塔展望台の直下を進み、やや平坦なヒノコバに着く。鉄塔展望台のある尾根の斜面には、いくつもの炭焼窯の跡が残っていた。道標があり南へとると中畑在所にいたり、直進すると万寿峠にいたる。
ヒノコバの周辺に18年前に水晶を採集した旧坑があるはずなんだが、詳しい場所は覚えていない。
ヒノコバから万寿峠に向かう。尾根の肩に鉄塔のある尾根に再度登り返す。尾根の直下に旧坑を見つけた。手前の斜面にズリも少しあり、チャート中に二酸化マンガン鉱を挟んでいた。かなり分厚い部分もあり、二酸化のマンガン鉱床のようだ。
尾根の直下の旧坑。中央左の間伐材で詰めてあるのが旧坑。落ち葉の下にこまかい二酸化マンガンがよく見られた。
尾根に乗り、南方に鉄塔が見えたのでここにもよってみる。先程の鉄塔より展望は落ちる。鉄塔を造成した台地は赤茶色の風化した泥質岩がたくさん見られ、染まるように二酸化マンガン鉱がついている。仏頭状のものがあったので一つサンプルに拾った。
縦走路に戻り、尾根を下っていく。若木の植林地帯まで来るとすぐ下に林道が見えた。道は谷沿いになり、北側の尾根の斜面にもう一つ旧坑があった。
こちらは完全に穴が開いている。下り坂も落ち着いてきてしばらくで、万寿峠側の登山口に着いた。
ここから、実家まで歩いて帰る。片道約9kmある。
最短距離である黒谷の峠を経て帰ることになった。
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