南山城へ滝巡り３ ―桂木橋不動の滝―
京都府相楽郡笠置町南笠置打滝川．
前回の続きです．月ヶ瀬方面に走らせて国道２５号線方面に出ました．大和高原を横切って再び木津川沿いに出ることにしました．柳生の上流で珪線石の入ったホルンフェルスの露頭を観察したあとで，南笠置に向いて下って行くと在所の手前の峠道に差し掛かりました．この峠道は初めてでは無く，原付に乗っていた１５年ほど前にも何回か通りました．町のところが極端に狭小な道で，広くなるのは柳生の町の手前でした．２つの大きなカーブがあり，北から向かって２つ目のカーブの手前に滝がありました．駐車スペースは軽自動車がやっと一台が停められるくらいの広さしか無く，通行の邪魔にならないように観瀑しました．以前通ったときは標識などは無く，素通りしていました．
高さは４ｍくらいか．
滝の母体になっているのは花崗岩のようでした．
横から見た不動の滝．断層で切れているのか，裂罅で滑っているのかは判りませんでしたが，奥までまっすぐに切れています．
手前の露頭にホルンフェルスがあり，表面が鉄焼けしているので，端を欠かすと裂罅に微粒の黄鉄鉱が一面についていました．石英脈もありそちらにやや肉眼的な結晶が入っていました．よく見ると黄銅鉱もありそうです．磁硫鉄鉱は肉眼的には認められませんでしたが，あきらかに磁石が反応する部分があり，少量含んでいるのかもしれません．
桂木橋不動の滝のアクセスマップです．いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため，縮尺は無視しています．参考程度に．
