前回の続きです。
三角点のまわりが伐採されて昔より明るくなった山頂から東へ、進路を採った。この先小さなピークがいくつかあるだけで、名前の付いている峰は一つもない。
ピークではないと思うが、江戸時代の文献で明神ヶ岳の東の尾根に「夫婦岩」と呼ばれる岩?が掲載されていた。手持ちの地形図には一応推定した場所を描きいれていたので、これを探しに行く。
山頂から東へ少し行くとおそらく最高点と思われる場所に道標があった。三角点のある山頂よりわずかに高いと思われるが先行テープがいくつか残されているだけで道標以外は何もない。
最高点?にある道標。山頂台地の東の端にある。向かって右に行くと万寿峠。左に行くと山頂を経て昇尾峠へ至る。
一旦下って登り返す。尾根は大阪府側が植林で京都府側が雑木林。アップダウンはそれほど急ではなく、歩きやすかった。
境界杭に沿ってしばらく行くと露岩が幾つもある峰に着く。ほかの尾根上のコブにあまり目立つ露岩がなかったため、この峰の露岩が夫婦岩だと思われる。
境界杭と古い村境界標石もピークの先にあった。
村境界の標石。大阪府側から京都府側に向かって撮影。国境標石ではないのは、昭和30年代まで高槻市の北部は京都府に属していた。この標石の場合、京都府側が「南桑田郡篠村」、大阪府側が「南桑田郡樫田村」だ。
このさき一旦鞍部に下り、登り返すと鉄塔のある尾根上のコブに着いた。南側に展望が開けるが、開けているのは鉄塔の周辺だけで鉄塔本体や電線でよく見えない。
このあたりから道標が急に少なくなる。万寿峠の手前は道がはっきりしているが谷が入り込んでいて、少しややこしい。
田能から明神ヶ岳を経て寒谷へ3 に続く。
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