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いくつかの研磨した石97

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いくつかの研磨した石97

佐賀県多久市南多久町鬼ヶ鼻山の安山岩?を一面研磨してみました.

今年の京都ショーで隣りで購入したのですが,裏面を磨ってみたくなり

ましたので,磨ってみました.

 鬼ヶ鼻山は長崎道の多久西PAの南東方にある山で,文献にはサヌ

カイト質の岩石が出ているというのがあって,手持ちの道路地図にも

記入していました.この地方には学生時代に相ノ浦の球状閃緑岩を

見に行った程度で,ほかの用といえば国道203号を唐津方面に抜け

るくらいでした.

 

 

 

(研磨)やや均質の岩石でしたので,何も考えずに磨っていきました.

様子を見ながら研磨していると,元ラベルにあったように灰長石のや

や肉眼的な斑晶がでてきました.仕上げは青砥でしました.

 

 

 

(以下 顕微鏡写真)

灰長石.中央よりやや上部に玻璃の部分が観察できる.

 

こちらはかなり小さいですが,磁鉄鉱が入っていました.(白色

に見える部分)

 

 

 

 

 

 

その2

 

京都府福知山市山野口の腐った斑糲岩を一面研磨してみました.

先日の台風で草折峠に出た土砂の中にあったものをサンプリング

しました.表面は二酸化マンガンに酷く覆われていて,内部はマン

ガン鉱を予想していましたが,斑糲岩でした.

 

 

 

(研磨)思った以上に風化していて簡単に磨れました.仕上げは青

砥でしました.

 

 

 

(以下,顕微鏡写真)

黒っぽいところは緑泥石のようで,母岩を切る白色の脈は表面の

二酸化マンガンの錆びからすると菱マンガン鉱か含マンガン方解石

のようです.写真中央部の銀白色金属光沢部は硫砒鉄鉱です.

 

緑泥石が多い部分.白色脈は同上.

 

 

 

 

 

その3

 

宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町祇園山のサンゴ石灰岩を一面研磨してみ

ました.これも学生時代に知人に案内してもらいサンプリングしたも

のです.当時は主に荷物持ちとして駆り出されていたに近く,助手席

に乗っているだけで道やどういうところだったのかの記録もなく,石だ

けが残っています.先週に整理していたら出てきた石で,表面は何と

なくサンゴで,裏面にマジックでギオンヤマとカタカナで書いていた.

 改めて標本箱に入れると,なんとなく安定感に欠けるため,裏面を

一面研磨してみることにしました.

 

 

 

(研磨)

 基本的に石灰岩なので柔らかいと思い,粗目の合成砥石で磨って

みるといとも簡単に削れてくれました.仕上げはいつもの砥石を使用

したのですが,あまりに柔らかいのですぐに傷が入ってしまい,再度

磨り直しになってしまう.今回はいつもの砥石を使用せずに細かい

番手のサンドペーパーで仕上げをしました.

 

 

 

(以下,顕微鏡写真)

思った以上にはっきりと出てくれました.筆者は化石はほとんど素人

なので,詳しい知人に伺うと床板サンゴとのこと.ラベル用に簡単に

書いてくれて,Favosites Sp というらしいです.

 

こちらは表面の研磨のかけていない部分の拡大です.

 

 

 


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