鉱物の顕微鏡写真25 ―ティール鉱―
(正面より)
(側面より)
産地:Carguaicollo mine, Antnio Quijarro province,
Potosi department, Bolivia.(非売品)OY社で購入.
Teallite ティール鉱
組成:PbSnS2 斜方晶系
色:銀白色・鉛灰色・鉄黒色金属光沢.
モース硬度:1.5-2
比重:6.36
劈開:[001]に完全.
条痕:黒色.
ときには,錫鉱として採鉱されるやや珍しい錫の
硫化鉱物.もともと手持ちの標本として,北海道の
豊羽鉱山のチップのような石を持っていました.
海外のものは立派なものが出ていると思い,色々
探したところ上の標本を見つけて購入しました.
共存する鉱物は黄鉄鉱とウルツ鉱くらいで,
組み合わせは,簡単な組成の鉱物と一緒に出てくる
ようです.
産地はかなり標高が高いらしく,山岳沙漠の中にある
鉱山で,火山岩中の鉱脈鉱床だそうです.
標本はティール鉱―ウルツ鉱からなる鉱脈の一部で
写真の右端の方に母岩の珪質岩が写っています.
以下顕微鏡写真.
帯青鉛灰色金属光沢部がティール鉱です.
こちらはティール鉱の脈の盤際に共存するウルツ鉱です.
先で少し触れましたが,下に国産標本を掲載します.
産地:北海道札幌市南区定山渓 豊羽鉱山(非売品)
L社で購入.
こちらがもともと手元にある標本で,小さいルースに入っていました.
事前に,この手の石に赤錫鉱(Rhodostannite)が入っているという情報
があり,標本市場で見た時にいくつか求めた.「赤錫鉱を探すのか」と
云われましたが曖昧な返事だけをして後にした.
当初は写真に写っている赤い部分が赤錫鉱と思っていましたが,これ
は閃亜鉛鉱で,赤錫鉱はもっと鮮やかな赤色と云って違うことが分かり
ました.ティール鉱は写真正面のアルミチップのような部分で,薄い所為
か一部が曲がっています.
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