昨日に引き続いての顕微鏡写真です.
鉱物の顕微鏡写真9 ―クラトフヴィル石―
Kratochvilite クラトフヴィル石.
組成:C13H10 直方晶系
産地:Freital, Dresden, Saxony, Germany.
油田や炭田が少ない日本にいるとこう云う有機質の鉱物に
出会うことがあまりない所為か,店頭に並んでいたのを見て
思わず衝動買いしてしまった.最近の購入品です.
母岩は木質亜炭のようで,観察するのに持ち上げただけで
ぽろぽろと崩れていき非常に脆い.黒色部が木質亜炭で,周囲
の黄色っぽい部分がツェルミッヒ石とかいうアンモニウムイオンと
アルミニウムを主成分とした硫酸塩鉱物のようです.
1937年に認定された鉱物で,Josef Kratovilに因んだ名称との
こと.(以下,顕微鏡写真)
白色のザラメのように見える部分がクラトフヴィル石.
周囲の八面体に見える結晶部がツェルミッヒ石とのこと.
拡大したもの.
更に拡大したもの.白色透明―半透明の微細な板状の
結晶.微細なものなので顕微鏡で拡大したのち,カメラの機能
で更に拡大したもののため,少し写りが悪くなってしまいました.
色:白色・無色.比重:1.206 モース硬度:1-2 条痕:白色.
SWおよびUVライトで,青色―青紫,青白く蛍光あり.
原産地は,Kladno mine, Bohemia, Czech Republic.
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