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鉱物の顕微鏡写真4 ―ウッドハウス石・スヴァンベルグ石―

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週末にかけて HP通販用商品を

 

5点ほど更新しました.

 

 

 

鉱物の顕微鏡写真4 ―ウッドハウス石・スヴァンベルグ石―

 

Woodhousite  ウッドハウス石

組成:CaAl3[(OH)6|SO4|PO4]   三方晶系(クリーム色の部分.)

Svanbergite  スヴァンベルグ石

組成:SrAl3[(OH)6|SO4|PO4]  三方晶系(赤褐色粒状の部分.)

産地:Champion mine, 2km W of Mt Barcroft, White Mts.,

        north of Laws, Mono, Co., California, USA.

 

  ともにビューダン石(Beudantite)グループの鉱物で,後者は前者のCa(カルシウム)をSr(ストロンチウム)に置換しただけの鉱物.ともに純粋な組成のものには色が無いはずだが,後者のほうが後からの生成で,生成時に色の基となるもの(たとえば鉄分)が入ることによって色づいている.

 現地は筆者は行ったことはありませんが,とんでもない山の上のようで,現地の地図で13040フィート(メートル法では,約3974m)あるBarcroft山の西尾根付近にあり,有に3500mは越えていそうだ.

 標本を見る限り,母岩は石英(無色―白色ガラス光沢)で細かいトパズ(Topaz)を伴っている.その上に,光沢がやや脂ぎったガラス光沢を呈するやや粗いウッドハウス石が乗っかっている.石英以外はアルミニウムが共通成分で,当地ではほかに紅柱石(Andalusite)・燐礬土石(Augelite)・鉄天藍石(Scorzalite)などが知られている.

 本邦でも群馬県奥万座や山口県日の丸奈古鉱山で,顕微鏡的なものは産していますが,非肉眼的のようであまり標本は出回っていないようです.

 

(以下,顕微鏡写真)

ウッドハウス石 Woodhousite. 写真中央の色の濃い部分が結晶.光沢はややトパズに似ているが,これよりやや脂ぎった感がある.ウッドハウス石は当地がType Localityで,名前はコレクターの名前を冠した.

モース硬度:4.5 比重:3.01 劈開:一方向に完全.色は本来無色のため,白色か淡橙色・灰色など.

 

スヴァンベルグ石 Svanbergite. 赤色~暗赤色・赤褐色のガラス光沢を呈する.ウッドハウス石の結晶の隙間にたくさんついている.

 モース硬度:5 比重:3.22 劈開:一方向に完全.色は本来無色のため,淡桃色・淡赤色・黄色・赤褐色など.

 

 

 

 

 

 

 

 

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