先日,遠坂峠付近の穴さがしに行ってきました.
古い文献に遠坂峠付近で旧幕時代に織田山城守が
試掘したような記述があり,品位が悪く搬出も大変だとかで,すぐに
止めてしまって旧坑だけが残っているという風な記載で
した.
普段は遠坂峠はトンネルで一気に行ってしまうのですが,
今回は国道をそのまま北上しました.
付近はいわゆる夜久野緑色岩と生野層群の凝灰岩とのコンタクト付近で,
前者側にも後者側にも金属鉱床があり,但馬と丹波の交通の要衝なだけに
何かあるかもしれない,と意気込んで探索してみました.
トンネルの南口の直下あたりから,探索を試みて右岸から左岸にわたる橋
から右岸沿いに残る径を辿ってみました.
橋から少しで突っついたような場所が2箇所あり,その先に古い水門のような
コンクリの土台が川中に残っていました.断層の破砕帯のようで,斜面はズル
ズル滑り登りにくい.
道の延長は古いコンクリの土台のところまでしかなく,それより先は淵になっ
っていて消失していました.
更に上流に行って林道が別れるところから林道に下りて,右岸側に渡った
ところに一つ坑口が残っていました.尾根の突端にあり,尾根の横の谷を少し
詰めてみましたが,横から抜いたような坑口は無く,尾根上にも掘り下ったよう
な跡はありませんでした.ズリ?は坑口の前に少しあり,腐った凝灰岩に石英
脈が通っているのが少し見えましたが,金属鉱物の類は皆無で,下流の坑口
と同様に突っついただけなのかもない.
文献の字名は湯船となっていて,それの内の小坂と
いう場所にあるとのことでしたが,今回の探索では見つかりませんでした.
もう少し調べてから再度訪問したい.
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