11年ほど前に原付を駆って,
園鉱山に行ったときの石が
最近出てきました.
ピカイチと佳作はすでに売れて
しまい手元にありません.
それらのうち,どうしようもない
ものがいくつか出てきて,
中でもマシな石を磨ってみました.
園石.独特の赤紫色が出てくれませんでした.なんとか調整して元標本の色に近づけましたがこれが限界でした.よく赤紫色のきれいなアズキ色炭マンの部分が園石と呼ばれていましたが,ほとんどがアレガニー石とのこと,上の標本もアズキ色の淡い色のきれいな部分はアレガニー石のようです.園石は画像の中央部付近の帯紫赤褐色の部分で,少量で肉眼では判別できないくらい小さい粒のヤコブス鉱を伴っている所為か,弱い磁性があります.写真右下あたりに灰緑色のテフロ橄欖石を伴っています.採取したときは二酸化マンガンで覆われていましたので,分からず採集していました.磨って初めて気づきました.テフロ橄欖石に近い部分は淡桃色になっており菱マンガン鉱主体のようです.
写真の標本は原産地のもので,周辺鉱山でも見られそうですが,あまりありません.法花寺野・桜谷鉱山などで見つかっています.和束鉱山でも似た石があり,ちょっと期待しましたが,アレガニー石でした.山を越えたところにある多賀鉱山にも赤褐色で見栄えのしない園石がでています.こちらは黒褐色に近いマンガンスピネルに伴われるもので,赤褐色―茶褐色,ものによっては暗褐色を呈しています.どうもきれいな色彩の園石は無いようです.
この鉱山ではほかに石墨・黄鉄鉱・石英・ヤコブス鉱・マンガンスピネル・ハウスマン鉱・パイロクロアイト・二酸化マンガン鉱・赤鉄鉱・菱マンガン鉱・テフロ橄欖石・満礬石榴石・アレガニー石・透閃石・ばら輝石・パイロクスマンガン石・ネオトス石・曹長石などが見られます.
研磨はもともと軟らかい鉱物の集合体でしたので,ふつうに粗砥で平坦にできました.風化して白色っぽくなった菱マンガン鉱がなくなるまで磨って仕上げました.光が反射する程度までしか手磨きではできませんでした.
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