前回の続きです.
先日にエクロジャイトの鑑定依頼が
ありました.
思い出したように少しやり掛けた
石を探し出して
再び研磨に挑戦してみました.
めっちゃ堅かったです.研磨剤を研磨剤で磨くようなもので非常に時間がかかりました.写真の石は7年ほど前に土居町河又の川原で拾ったものを,幾つかに成形した際に残ったものです.地殻深度で非常に高い変成度で生成された石榴石―単斜輝石―橄欖石からなる岩石です.
石榴石は苦礬石榴石(Pyrope Mg3Al2[SiO4]3 cubic) ―鉄礬石榴石(Almandine Fe3Al2[SiO4]3 cubic)系石榴石で,単斜輝石はオムファス輝石(Omphacite (Na,Ca)(Fe,Mg,Al)[Si2O6] monoclinic)と呼ばれる鉱物,ほか苦土橄欖石(Forsterite (Mg,Fe)2[SiO4] orthorhombic)を含む.
上の写真の石の裏側を荒削りしてみたんですが,やはり堅いせいか中途半端になってしまいました.成形したときの凹部がいくつか残っていますが,時間をかけて荒削りして少なくなってきましたので,これで手磨きの方に移りました.#180・#800・#1000と番手を換えて,最後に中途半端な風化度のホルンフェルスで研磨して,ようやく光沢が出るようになってきました.
本当の仕上げはまだまだですが,途中経過です.
石榴石の多い部分を顕微鏡で撮影してみました.赤いところが苦礬石榴石―鉄礬石榴石系石榴石で,淡緑色部は橄欖石.
二枚目の写真にはほとんど単斜輝石が入っていませんでしたので,別の部分を撮影しました.赤いところが苦礬石榴石―鉄礬石榴石系石榴石で,淡緑色部が橄欖石,濃緑色のボヤーっと粒間を埋めているのがオムファス輝石です.
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