きのうの続きです.
一昨年の夏に登ったときに山頂近くの鉄塔のところで採取したものです.半国山自体は有馬層群瑠璃渓層の流紋岩及び流紋岩質凝灰岩・凝灰角礫岩からなっています.一個は標本サイズに成形しましたがもう一つのほうを切断して一面研磨してみました.花弁のように見えるところは主に長石(ほとんど変質していて粘土鉱物になっている)で,ほかの部分は緑泥石や石英からなっているようです.
山頂北側に大きな露頭があり,南側は流紋岩球顆が見られました.球顆は多くが分解していて一部に玉髄や空隙になっているところに細かい水晶が入っていることもあった.標本サイズ66mm×47mm×15mm
兵庫県の中心近くにあり,北に明延鉱山がある鉱脈鉱床です.いつごろ採取したものかは忘れてしまいましたが,きれいに表面を洗ったあと2年ほど風乾したところ,写真の右端に少しある頁岩の上にカビ状の銀ができていた石で,銀は酸化してわからなくなってしまったので,切ってみることにしました.
ダイアモンドの刃で切断後に,ベビーサンダーで表面を荒削りした後は主に手磨きで仕上げました.サンドペーパーで中削りしたあとは時間がかかってしかなかったですが,青砥である程度の艶を出した.最後に大平山と鴨瀬谷の砥石で仕上げようと思い何度かやってみましたが,石英の部分が多く砥石が負けてしまっていてうまい具合にはなりませんでした.
ほかの素材で何度か試していると,青砥の産地で有名な山の近くから出た,ほとんど風化していないホルンフェルスでやってみるとうまく仕上がった.
写真上部の黒色(写真では褐色に見える)の筋が輝銀鉱の脈で顕微鏡的な紅銀鉱を含んでいました.ほか白い部分は石英.
ほぼ中央の黄色味がかっている褐色部に方鉛鉱と黄鉄鉱を,ほかの褐色の太い脈は緑泥石類に少量の黄鉄鉱を伴っています.標本のサイズ56mm×51mm×14mm.
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