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Channel: 天然鉱石専門店 ミネラルショップ たんくらのブログ
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阿武山から摂津峡へ2

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写真が重いため2回に分けます.



 山頂は,南東のみ伐採されていてこの方面だけ展望が利いた.前に持っていたデジカメよりも広角で遠望写真もノイズが少なく撮れるので,展望の良い山に登るのが最近楽しみになってきた.

 



南東方の展望.写真奥の山地沿いが枚方市街.


 山頂でいつもは昼食を摂るのですが,出てくるのが遅くなりそうだったので,家で摂ってきた.

 山頂で休憩し,変電所方面を目指す.地形図を見ると北斜面はやや急勾配になっていた.道は山頂から先で東の急斜面についていて,よく滑りそうな階段がつけられていた.一部が伐採されて展望が利くが,足元が悪いため下しか見られない.

 トラロープが備えてあったが,若木にくくりつけられている所為か,体重を支えるだけの強さがなく,持つと余計に怖い.長さはあまりなかった.降りたところで林道のようなはっきりした道に出合い,北よりを取った.




 林道にでてしばらく行くと重機の音がしだして,工事中の横を通る.



 先は造成地で西にお椀を伏せたような竜王山(510m)がよく見える.造成地の先はやや広いダートの林道で小さなコブの肩を巻いている.コブの先にカット面が見えていたので,何かないかちょこっと見ていく.

 斜面の手前にくっつきむし(雑草)がたくさんあったので,あまり近寄れなかった.府道の手前にボロボロになった濁沸石の脈で切った露頭があった.




白い部分が濁沸石(Laumontite).結晶水が抜けて粉末状になっている.ほじるとたやすく粉末になった.母岩の部分は緑色岩の風化したもののようで,すでに粘土化している.



 露頭から少しで変電所前に着いた.



 ここまでの所要時間は山頂を14時に出て,約30分を要した.バス停から月見台のバス停まで行く.バスが通ったら1区間たけ横着しようと思ったが,待ち時間が長く,そのまま歩いた.





 月見台のバス停横の細い道を下りていくと摂津峡との分岐点に着いた.ここから先は過去何度も通っている道.この日も川原を見て歩いた.

 



 谷の右岸から運動公園の方に至る分岐から少し入り,鉱石が流れていないか今回も探した.



 この谷の上流に2つ鉱山があった.前にも少し触れましたが,変電所の北に岩戸坂鉱山,萩谷運動公園の北の尾根に横峯鉱山が,所在不明の高槻鉱山がありました.この谷に流れているのは岩戸坂鉱山と,前述の分岐の先の橋から少し上流に行った所にある銅の試掘坑跡のものがあります.

 岩戸坂鉱山は川の脇に開坑していたようでズリなどは全くありませんでした.ズリなどは流出したようで,沢にあるものは大部分が岩戸坂鉱山のもののようです.銅の試掘坑は鉱山の下流になり,ここまでは岩戸坂鉱山のものといえそう.沢付近は暗いので,目が慣れてこないと鉱石が見つからない.

 ホルンフェルス化した緑色岩は表面が白くなっているため比較的目につく.鉄さびがついているのを欠かすと,割れ目に石膏が付いていた.内部はサーラ輝石に少量の磁硫鉄鉱が鉱染しているだけで,鉱石とは呼べない.

 石垣の下で,一つ磁硫鉄鉱―黄銅鉱からなる塊を拾った.鉱山のもののようだ.


 銅の試掘坑は斜面の少し上にあり,石垣でできた段々の上に少量転がっていた.こちらはズリがあり,ホルンフェルスと花崗岩(脈岩)との接触部を含む石が見られました.ただし金っ気は全くありませんでした.

 

 (岩戸坂鉱山の鉱石は主に磁硫鉄鉱―黄銅鉱からなり,少量の黄鉄鉱や閃亜鉛鉱などを伴っています.脈石鉱物は今まで見た限りでは石英・方解石・緑簾石・サーラ輝石・透緑閃石など.稀にサーラ輝石からなる母岩中に無色―白色粒状の灰重石が見られました.(短波紫外線で蛍光したため))


分岐にもどり白滝から上の口までぶらぶら歩いて帰りました.





 


ほか帰り道で,きのこが生えていたので写真にとりました.笠の表面は滑っている.食えそう?




きのこの親木はこいつ.左肩と右下に生えている.



白滝.




摂津峡.紅葉にはまだ早いよう.





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