造岩鉱物
白雲母(Muscovite)
福岡県福岡市西区今宿青木 長垂山
Locality:Nagatare mountain, Aoki, Imazyuku, Nishi ward, Fukuoka prefecture, Kyushu regin, Japan.
(提供品で非売品)
Muscovitre 白雲母
KAl3+2[(OH)2|AlSi3O10]
単斜晶系.
標本とし何とか様になっている標本を選びました.羽毛状に集合した白雲母です.数年前に某コレクターから譲り受けました.深成岩や変成岩から普通に産する造岩鉱物で,この標本はペグマタイトから産しました.
現場は,リチウムペグマタイトで有名な長垂山で,筆者も過去数十回訪問した思い出ある現場です.現場はリチウムペグマタイト以外に普通のペグマタイトもあって,この標本は普通のペグマタイトからだそうです.
ズリの裏手に露天掘りの跡のような凹地があって,こちらでスズキの鱗のような白雲母を見ています.その中に鉄礬石榴石や藍電気石や亜鉛スピネル・燐灰ウラン鉱と云った鉱物を観察しています.
そこから少し山頂の方へ登ったところに石切場の跡があって,ここで上のような白雲母の集合の小さいのを見ています.母岩がボロボロで現場に置いてきました.上の標本の出元はここかもしれません.
標本は白色―灰白色鱗片状部が白雲母.灰褐色―黄褐色の母岩の部分が分解した長石です.