降雨が予想されていた今週の初め,午前中にどこか行けるところがないかと思い行ってきました.当初は岩根山に行く予定でしたが,思いがけず旧坑を見つけたため,長居してしまった.予定を大きく変更して,肝川に下った.
岩根山の北山腹に旧坑(間歩)が幾つも開いていて(ほとんどの入り口は崩れている),小さなズリがあった.母岩は暗色のホルンフェルスで,黄鉄鉱が鉱染しているものがあった.
中規模の旧坑が神社を越えた先にあって,石垣や割れた瓦などが散乱していた.ズリにはめぼしいものは無く,閃亜鉛鉱に少量の黄鉄鉱・方鉛鉱・磁硫鉄鉱を伴う雑鉱が見られたのみだった.
Sphalerite 閃亜鉛鉱.黒色の部分.真鍮色の部分は黄鉄鉱.
Galena 方鉛鉱.写真中央から左にかけて鉛灰色金属光沢部の方鉛鉱が少しだけ付いている.ほかは磁硫鉄鉱と黄鉄鉱からなる.
Pyrrhotite 磁硫鉄鉱.割った時は新鮮な金属光沢だったが,帰ってから見てみると表面がさびていた.葉片状に劈開があり,少量の黄銅鉱を伴っていた.
道は終始歩きやすい杣道だったが,鉱床探索も兼ねていたので,ずいぶんヤブ漕ぎや横道に反れたりしたが,目的のところに無事下りることができた.
京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら