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銅の鉱物 何回目か

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新着標本がいくつか用意していました.そのうちいくつかHPにあげました.本日は9点あります.





Chalcocite 輝銅鉱(というより輝銅鉱類鉱物).

産地:福井県遠敷郡名田庄村槇谷鉱山小松谷鉱床.

 以前に坑口を探しに行ったときに沢(地元では地獄沢と呼んでいる)の上流で一つ鉱石を割った.半分以上珪岩で盤際は層状の菱マンガン鉱で接していた.割れ目に二次鉱物の珪孔雀石が生えていて,内部に原鉱物があると思い,刻んだところ出てきたのがこの石.ほかの部分には既に半分以上錆びている自然銅が樹枝状でへばりついていた.この鉱山ではほかに黄銅鉱・閃亜鉛鉱・方鉛鉱などの硫化物があって,すべて微粒でした.



Chalcopyrite 黄銅鉱.産地:福井県敦賀市野坂鉱山.

国鉄粟野駅の南方に戦時中に銅や鉄を目的に稼業した鉱山があるのを知り,寄った時に林道横づけの坑前の石英脈から見つけたもの.鉱山自体はスカルン中の磁硫鉄鉱を伴う鉱床と資料ではありましたが,こういうのもあるらしい.

 ほかの鉱物は少量の閃亜鉛鉱と磁硫鉄鉱・黄鉄鉱(ずいぶん腐っていた)・灰重石・灰鉄石榴石・灰鉄輝石・ヘスティング閃石・珪灰鉄鉱などがありました.




Chalcopyrite 黄銅鉱.産地:福井県大野市中龍鉱山.

亜鉛を稼業したことで有名な大鉱床ですが,これほどの塊はほとんどありませんでした.唯一磁硫鉄鉱を噛んではいるが,黄銅鉱の見られる石を見つけて標本にしました.灰鉄輝石が母岩になっているので非常に堅く整形しにくい石でした.裏に灰鉄石榴石と閃亜鉛鉱がついています.


 

京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら


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