やまのぼり
天 王 山
京都府乙訓郡大山崎町
―十方山・小倉山・天王山周回―
3
前回のつづきです.
「サントリー山」を辞して,入った分岐まで戻った.
その先は尾根から少し下り気味で,小さな谷沿いの道となった.
谷沿いの道.径は2本ついていました.北の山沿いの径を採った.いずれも数十メートル先で合流しました.
視界が少し明るくなって,「サントリー山」との分岐になりました.山頂から南に続く径はここに出るようです.
そこからしばらく快適な道になりました.
やがて谷の源頭付近に至り,樹々の間から正面に目指す天王山が見えてきました.尾根から独立したような雰囲気でした.
天王山との間の源頭にある池.周囲は刈払われていて,明るくなっていました.
道はお寺の方に下る分岐を見過ごして,天王山本峰の北の裾を回り込むようについていました.分岐から数十メートルで木の幹に小さく「天王山へ→」の道標がありましたので,これを採りました.
天王山への分岐.右手方に入った.
少し登ると曲輪のようになった平坦地の先に木の根道様の登路があって,あまりに急なため,南側に沿って上っていく登路を採りました.
主郭の西側から主郭方面.上の方に当時の石垣が少しだけ確認できました.
これも当時の石垣だろう.
明るい広場のような主郭?から北へ一段高いところが山頂でした.
天王山.標高270.4m.針葉樹を含む雑木の中の静かな山頂でした.展望はほぼ無く,少し休憩して展望のある地点を探しました.
現地案内板.
山頂の南側の広場の先に少し展望がありました.
大阪梅田方面が望めました.
ここから下りとなりました.城郭の東の端からお地蔵さんのある分岐まで下りました.踏跡が多少不明瞭なところがあって,正規のルートではないようでした.
分岐.
分岐から道なりに下っていくと,神社の前に来ました.持ち水はペットボトル半分になっていました.
階段の多い道は足元に結構くる.すでに膝が笑っていた.
分岐.
神社の鳥居.
鳥居の先に展望台があった.旗立松展望というらしい.せっかくなので登ってみた.
展望画像です.左から京滋府県境の音羽山・千頭岳方面.
醍醐山から宇治田原の大峰山方面.
鷲峰山から山城町三上山方面.右奥の方に大和高原の神野山が少し見えていました.
余りにも蒸し暑いためここで休憩した.
ここから先はずっと階段で,周囲が竹林になっても,先にお寺の坊が見えてきて,参道入り口まで階段でした.
正規の登山口まで来ました.ここから西国街道に出ようと思う.先の遺跡公園のあるT字路を左の折れ,民家が出てきたら道標通りにJRのガード下へ続く階段を下りました.
この階段が膝にきて結構つらかった.線路の下を2つ潜った先で西国街道になりました.
暗雲が南の方から流れてきましたが,まだもつだろうと判断して,西国街道を北に折れ,一文橋方面に進みました.
町役場前から先の交差点くらいで雨粒がポツポツしてきました.空の雲はそれほど詰まっているような感じではなく,通り雨だろうと思って,再び歩き出しました.神足の商店街まで歩いて,南から生ぬるい風が吹いてきました.雨は近いようで,長岡京駅からJRに乗って帰途につきました.
嵯峨野線の円町近くまで来て,車窓から天王山方面を眺めていると,歩いていた地域が霞かかっていて,夕立が降っているようでした.早めに切り上げてよかった.
これで今回の山行は終了としました.
<コースタイム>
休憩時間込み.筆者は歩く以外に露頭や植物,キノコなどを撮影しながら登っている上,歩くのが遅いので時間は一般より多く要しています.参考程度に.
水無瀬の滝分岐――展望岩――十方山――小倉山――奥の山展望台広場
41分 9分 14分 5分
――サントリー山分岐――サントリー山――天王山――酒解神社――
12分 3分 26分 14分 12分
旗立松展望台――登山口
29分.
大山崎駅から水無瀬の滝分岐までは20分程度でした.