ここのところずっと更新を休んでいました.ネット販売のHPを新しくして,商品をあげるのに手間がかってました.展示商品も250個を超えてきましたので,ようやくこちらの方にも更新できる余裕が出てきました.
来週末に大阪OMMビルで開催される大阪ショーは今年も昨年と同じところになりました.益富コーナーの前でやります.
特に何かに絞って用意はしていませんが,あまり市場に出回らない産地のものを持っていこうと思っています.
銅の鉱物
Bornite 斑銅鉱 Cu5FeS4 斜方 石部町灰山 産(寄贈品).滋賀県内で案外無いのがこの鉱物.銅鉱床がいくつかあるのだが,知っているだけでも土倉鉱山,灰山くらいで現物もあまり見たことが無かった.標本は初期の灰山で硫酸鉛鉱や白鉛鉱・コーク石・青鉛鉱・緑鉛鉱などが出ていた時代のものです.母岩はスカルン鉱物で,石榴石や珪灰石からなっていて,金属鉱物に黄銅鉱・閃亜鉛鉱・方鉛鉱を伴っています.二次鉱物を産したイメージの強い鉱物産地ですが,初成鉱物も産しました.
筆者が初めて行ったときは後期の終わりの方で,カットした斜面からおそらく先人が捨てて行ったと思われるベゼリ石と水亜鉛銅鉱をいくつか拾ったのみでした.そのあとは周辺の旧坑を調べたあと,最後が益富の採集会で川向いの浪岩山の帰りにK氏・T氏とともに少し寄りました.ベンチカットの台の部分を探しましたが,汚い黄銅鉱(母岩は灰鉄輝石)と水亜鉛銅鉱(菱亜鉛鉱を伴う)を少し拾えました.大量にあったのは桃簾石でこれは初めて行ったときもありました.
Chalcopyrite 黄銅鉱 CuFeS2 正方 石部町灰山.これは灰山の二次鉱物の出ているすぐ近くの西側の旧坑で一個だけ見つけたもので,これのほかはスカルン鉱物ばかりでした.二次鉱物もほとんどなく見るべきものはありませんでした.母岩は灰鉄輝石で少量の閃亜鉛鉱を伴っています.
Chalcopyrite 黄銅鉱 CuFeS2 正方 能勢町名月鉱山 産.大阪北部の小規模な銅鉱床で,二次鉱物の珪孔雀石が多産する鉱山です.というより珪孔雀石しか無いところで,黄銅鉱はおろか黄鉄鉱もないような鉱山でした.上の石はようやく小さいですが,鉱山内を探し回って見つけた貴重?な黄銅鉱です.周囲の青色は珪孔雀石です.
二次鉱物ももっとたくさんの種類があってもよさそうですが,いまのところ珪孔雀石と少量のブロシャン銅鉱が見つかっているにすぎません.
新HPは↓ から.
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