やまのぼり
三 草 山
兵庫県加東市社町三草
―山口登山口より―
2
前回の続きです.撮影した枚数が多くなったため2回に分けました.
炭焼窯跡コースを辿って,3基の炭焼窯跡を見て,そのすぐ上の鞍部にまで登ってきました.道標のたもとで3分ほど休憩して,北の尾根へ進みました.今のところ城郭のような遺構は見ていませんでした.
展望のない林の中の登り.
勾配が出てきて,石がガラガラしてきました. 坂の下から見ていると曲輪のような感じがしました.
坂の上に上がると分岐で,平坦になりました.曲輪のようだ.
さらに北上すると三草古道コースとの分岐になりました.ここも直進.
郭の一部が出てきました.
横はこんな感じ.その先のコブを登ると山頂でした.
三草山(標高423.9m).大きなソーラパネルのある施設とベンチが数基,小さな神社が三角点の東側にありました.
三角点.文字は旧字体のもので,有名な山の割にはキレイな頭をしていました.
滝野・社方面.左下の池は登山口の横にあった昭和池.
東条湖方面.
山頂で数分休憩して三草コースを下山路として取った.
これから辿る縦走路が見えていました.
ここから下り.
岩場の多いルートでこんなところも通過しました.
岩場の下りが落ち着いて気持ちのいい径になりました.
先に山頂から見えていた376m峰が迫ってきました.
376m峰.ここで10分ほど休憩を取りました.山頂にいたころは曇っていて,ここに来た時に晴れてきましたので,展望写真を撮っていました.
この先で下り道の勾配が急になりました.
振り返ると,台形の山頂が見えていました.
ここからは足元に注意しながら下りました.
岩尾根が続く.
三草コースの中間地点まで来ました.
この先に休憩所があって,ベンチが2基ありました.ここはそんなに疲れていないのでそのまま通過.
採石場跡のある峰が近づいてきました.
岩場の下部に著しく風化し白色化した部分がありました.
赤っぽくなっている脈が石英脈のようで,周りは熱水によって変質しているように見えました.岩石は凝灰岩で,一部に構造がわからないくらいまで変質した白色の岩石があって,破片を探して,舐めてみると舌が吸い付きました.沸石岩かもしれません.この付近はろう石鉱山が三草山の東方に2か所と,東条湖南畔にモルデン沸石岩を産しているようで,ここにもそういうものがあるのかもしれない.白濁しろう石のようになった部分は一部だけで,ほかは白濁しているもののもとの構造が見られる風化したものでした.石英脈は表面が赤褐色に変色していて,延長部に欠けたような場所を見つけたので,観察すると褐鉄鉱ではなく,赤鉄鉱のように見えました.ルーペもハンマーも持っていなかったので,それ以上はわかりませんでした.持っていたのは地形図とお茶とカメラだけでした.
露頭から少し下ると,古道コースとの分岐の鞍部に出ました.これで一周してきました.
下りに1時間強を要してしましました.
これで今回の山行は終了としました.
以下は三草山のマップです.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため,縮尺は無視しています.参考程度に.
―コースタイム―
(小休止と休憩時間込み)
〇登り 1時間18分
登山口――三草コース分岐――炭焼窯跡コース分岐――尾根――山頂.
11分 16分 27分 24分
〇下り 1時間4分
山頂――古道コース分岐――登山口 計2時間22分.
55分 9分