滝めぐり
済浄坊の滝
奈良県宇陀郡曽爾村今井
今年最初の滝めぐりです.ここのところ寒い日が続いて,ようやく暖かい日で出てきました.昨日は黄砂でややぼやけていたものの,暖かい日で,今日は寒いと予報が出ていましたが,南の方なら天気はましだろうと思って出かけました.
以前来た時に,長走の滝の手前から崩土で通行止めになっていて,拝めませんでした.山粕層群の亜炭鉱を見に行った帰りに寄りました.三多気の大洞山や倶留尊山は白く化粧していました.九十九折れの道を登っていくと,積雪・凍結に注意のタテカンがあって,積雪は無いものの,凍ててたら怖いな~.と思いながら恐る恐る車を進めました.長走の滝は道沿いでしたが,先に奥にある済浄坊の滝をピストンしに行きました.
分岐付近から白くなった山.右が二本ボソで左が倶留尊山.
分岐,奥まで林道が続く.200mくらい奥に車留メがあって数台は駐車可能なくらいの広さがあった.
そこから先は遊歩道が滝の上部まで延びていました.
川沿いの道となりました.水量はありそうです.
ナメ滝風の渓流瀑が出てきました.
道は露岩の上を進む.朝露と苔で非常に滑る.奥に崖崩れ現場が.ここで手元の気温計はマイナス1℃.諸所に積雪が残っていました.
崖崩れと岩壁との境界に巻き道があってほっとしました.
巻き道の終点.ロープがしてありますが,下の方の石が浮いていて,注意が必要.ここを越えると目の前に滝が現れました.
済浄坊の滝.この滝だけで落差は15mという.ナメ滝風の滝でした.先人のブログ等にはこの滝を「一の滝」,上の滝を「二の滝」としてありました.名前が別々にあるのか,2つ合わせて済浄坊の滝なのかははっきりしませんでした.
上部はナメ滝になっていました.
滝壺は丸く,滝の向かいは高さ50mくらいはあるだろうか,上部が柱状節理で下まで岩壁でした.
滝に向かって右側の階段を上り,滝の上部のナメ滝を左に見て登っていくと,上の滝の前に出ました.こちらもやや立派な滝壺がありました.
上の滝.こちらの方が,すっきりしていました.落差は8mという.
落水口.
この上にもまだありそうな感じがして,滝に向かって右側の鉄製の階段を上りました.
落水口をカメラに収めて,しばらく登ると道が平坦になって,先で道が川を渡っている地点を越えてしばらく登ると林道に出ました.これ以上上流に滝は無いと判断して下山しました.車留メに着くころには気温1℃になっていました.山の中なので風が無いので我慢できましたが,手がかじかんでシャッターを切る手が震えて,何度か撮影しなおしました.水量がちょうどくらいでしたので,寒かったもののいいときに拝むことができました.
以下は,済浄坊の滝付近の図です.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.
車留メから上の滝まではゆっくり歩いて片道15分程度.