やまのぼり
千町ヶ峰
―秋の訪れを感じる千町ヶ峰へ―
兵庫県宍粟市一宮町・神崎郡神河町
ひさびさのやまのぼりです.以前まで,この付近にはよく来ていました.もっとも鉱山めぐりでした.この付近にたくさん鉱山跡があって,この山の東の谷にも千町鉱山がありました.地勢的には明延鉱山の南の続きでしたが,腐った凝灰岩中の銅鉱床でした.鉱山の東にある点名.大谷を経ていくのですが,その手前にどっしりとした山容がずっと気になっていました.登山口は点名.大谷のある峰の鞍部より,少し南へ行った市町境界尾根で砥峰高原を経ていきました.
登山口.車は少し道幅が広くなったところに停めました.
尾根道はしばらくは快適な道でした.
大水で抉れた場所は補強されて,いい展望台になっていました.このさきから植林内の急登となりました.
このあたりから急勾配になってきました.運動不足が祟ってすぐに息があがる.息を整えながらゆっくりとした足取りで登っていきました.
2つめの支流の源頭付近までくると一旦,のぼりは緩くなりました.
道を塞いだ倒木を横から巻いてしばらく登ると,視界が明るくなってきました.植林帯は終わりのようで,灌木の混じった雑木林になりました.
下草の丈が短くなって,灌木が目立ち始めると,登りは緩くなりました.自然の庭園のような山道をだらだら登っていきました.
山頂の一角まできました.北の千町方面から登ってきている林道への分岐で,尾根上のコブに小屋と小さなパラボナアンテナがありました.この付近が一番展望が良いようで,あとで寄ることにして,先に山頂を目指しました.
分岐.
分岐点からの展望.平石山から高星山方面.左奥に千ヶ峰の稜線が見えています.
分岐のあるピークからは2つのコブがありました.
快適な径を行く.
コブから緩く下って登り返し.
ようやく山頂が見えてきました.
千町ヶ峰(標高1141.3m).南と南東の方面が開けていました.北方は氷ノ山方面と,須留ヶ峰方面,西は三室山方面が少し見えていました.東方は段ヶ峰が尾根上の樹々に邪魔されて半分くらいしか見えていませんでした.
氷ノ山方面.すっきり見えていました.手前は藤無山.
段ヶ峰と千町峠方面.
千ヶ峰・生野方面.
砥峰高原が見えていました(若草色の部分).左の山は夜鷹山.
こちらは山頂に出ている露岩です.風化しているのではっきりしませんが,凝灰岩質で,一部に溶結凝灰岩のようなものもありました.
露岩に這いつくばって写した,拡大写真です.右下に石英の斑晶が見えています.
山頂で少し休憩をして,往路を戻りました.
小屋のあるところまで来たところ,ちょうど12時半で,13時ごろには下れるだろうと予想して,下っていきました.
小屋の少し先から下の林道が見えていました.
灌木帯から植林帯の急坂まではあっという間でした.植林帯の急坂は先人が滑ったような跡が何か所もあって,気を付けていたのですが,筆者の2回滑りました.暗い植林帯から明るい尾根道まで来てほっとしました.そこから林道の登山口まではすぐでした.
以下はルートマップです.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.
―コースタイム―
林道切通の登山口――1つ目の源頭――2つ目の源頭――林道方面分岐
9分 2分 12分
――山頂
20分
登り 43分. 下り27分.