今年も昨年と同じような場所で,出していました.
台風直撃かと少し不安でしたが,たいしたことはなく
最終日に少し強風が出てきた程度でした.
初日は開場すぐにはお客が来ず昼ごろからぼつぼつ
集まりだして,通年通りの売り上げを確保できました.
仕入は昨年より多くできました.
さて,個人標本の方は鉱石標本に絞って,財布と相談しながら
いくつか購入することができました.
(例によって以下にあげる標本は非売品です.)
手稲鉱山のルソン銅鉱.いままで見合う標本がなくことごとく見逃してきた標本で,此度やっと入手できた.つい最近になって標本の整理で手稲鉱山の手稲石を手放して空いている部分に入れる石を探していた.やや緻密な石英脈中のもので,裏側にも錆びて黒くなったルソン銅鉱がついていた.(O社にて購入)
大森鉱山の黄銅鉱.世界遺産になってしばらく経つが稼業当時の鉱石を入手することができた.後日の飲み会で昭和30年以前のものとの話が出た.
写真の赤丸のしるしは,空隙に赤鉄鉱の結晶が入っている.他にこまかい黄鉄鉱や黒光りしている閃亜鉛鉱を少量伴っていて,見た目賑やかな鉱石だった.このほかもう1点赤鉄鉱―黄鉄鉱―粘土鉱物鉱石も入手できた.(2点ともにN社にて購入)
徳島県相生鉱山の輝安鉱.四国では愛媛の市之川鉱山が余りに有名過ぎてほかの鉱山のものとなるとほとんど出回っていない.徳島県にはいくつか輝安鉱を産している鉱床はあるが,今回初めて見た.ほとんど衝動買い.
若干の緻密な石英を噛んでいるがほとんどの部分が輝安鉱.酸化錆もない無垢の鉱石.輝安鉱は混入が少ないとほとんど重さを感じないが,この標本は重みを感じることができる.(N社にて購入)
対馬.対州しげくま鉱山の方鉛鉱.学生のころ一度は渡ってみたかったが,財政の関係で行けなかった.ではせめて標本だけでもと思いいろいろ対馬の鉱物が売り出されていたら購入してきた.ほぼ方鉛鉱からなる塊で少量の閃亜鉛鉱を伴っている.持ってみると鉱石の重みを感じられる.というより重い.裏側に酸化被膜が一面についていてまだ破面を出していない.硫酸鉛鉱の被膜はブラシで削り取ったがまだ少し残っている.(石の会で購入)
これも輝安鉱.天包鉱山の輝安鉱.学生の頃に縮尺の大きい道路地図を持ってうろうろしていた時に行った鉱山だったが,小さな輝安鉱を一つ拾っただけだった.とんでもないV字谷の山奥で,林道をひたすら登って行ったところにあった.梅雨時だったので薄暗く採集どころではなかった.大粒の雨も降っていて,その辺に転がっている石を集めるしかなく,帰ってから広げると小さな輝安鉱1つと汚い水晶が少しあったのみでほかは母岩ばかりだった.標本は拳サイズより少し小さなものだったが,石英を余り噛んでいなくほぼ輝安鉱のみだったため購入.(石の会で購入)
ほかに向野鉱山の輝安鉱・河東鉱山の白鉛鉱・初見の静岡県のクロム鉄鉱などが入手できた.
鉱山探しのほうは,定休日に行くことにしているが,今年は日並びと天候の組み合わせが悪く,8月の終わりからほとんど行けていない.丹波の山は松茸山になっているので基本入れないので,北摂か山城南部になると思う.
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