露頭めぐり
大徳鉱山
滋賀県高島市朽木
今回は晴れたり曇ったりで,暑さがしのげそうなので,針畑川上流域へ探索に行っていました.小川鉱山と八田鉱山を巡ったあとで,県道横づけの大徳鉱山に寄りました.鉱石はもともと少ないので,坑道の確認だけをしました.
県道横の坑口.入口付近が藪っていて,判然としませんでした.
その上の坑口.炭マンの出たと思われる.鉱石質のものはほとんどありませんでした.
隣接する神社の裏にもまわってみたところ,二酸化の坑口が一つありました.
二酸化の坑口.
坑口の前.県道横の2つの坑道の上あたりを切っているようで,二酸化マンガンがちらほら見えました.
坑道.二酸化マンガンが坑道の外にいくつかありましたが,この坑道は出鉱したような形跡がありませんでした.入口から奥へフラッシュを焚いて撮影しました.内部には入っていません.坑口はおそらく県道沿いの坑口に抜けているようで,奥から非常に涼しい風が吹き抜けていました.
坑道入口の層状チャート.層状のチャートが折り重なって奥の方までオブジェのようになっていました.
坑道の前だけ涼しく,そとが蒸し暑いので,下に下りました.
ズリ.一応あるのですが,灰色や暗灰色で光沢のいい塊状チャートが多い.二酸化マンガンは白色の石英を挟んでいるものが高品位のようで,硬質でしっかりしたものは,ピンポン玉より少し小さい程度の大きさに揃えられているような感じで,それより大きなものはあまりありませんでした.
二酸化マンガン.15年くらい前に県道の横で工事していた時にサンプリングした標本です.炭マンは少しあったのですが,ガラス質でにわかにパイロクスマンガン石と菱マンガン鉱が鉱染したようなものはありました.青色味が無く,硬質でしっかり重い鉱石で,この石は横須賀石に少量の石英を混入していました.