研磨石
いくつかの研磨した石285
京都府京丹後市網野町木津の碧玉を一面研磨しました.先月に丹後方面に行ったときに,林道の法面からサンプリングした碧玉です.丹後半島は瑪瑙やジャスパーを産することが多いところで,今までに灰白色・白色・淡青色・灰青色・淡黄色・赤色・赤褐色などの色彩のものを見てきました.今回は緑色のものがありましたので,研磨するとどういう感じになるのか試しに磨ってみました.
[研磨] 全体が石英なので,硬いのを承知で磨り始めました.流紋岩質の角礫を含んでいて,この部分だけが先に擦り切れてへこんでしまいました.全体が石英の集合なので,周囲を磨ってから高さを合わす方法が取れず,角礫部だけがへこんだ石になりました.仕上げは青砥で光沢が出てくれました.
[以下,顕微鏡下での観察です]
凝灰岩がそのまま珪化したような石でした.青―緑色の起源は緑泥石などの珪酸塩鉱物だとは思いましたが,粒が細かく判別できませんでした.
ほかに特筆できる鉱物は角礫状流紋岩の周囲に非常に細かい桝石が入っていました.磨っても淡黄色金属光沢が出ませんので黄鉄鉱ではありませんでした.