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砂岩泥岩の露頭 兵庫県養父市八鹿町日畑

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露頭めぐり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砂岩泥岩の露頭

兵庫県養父市八鹿町日畑

 

 

 前回の続きです.

 

 女郎滝を辞して,金山峠方面にとって,林道を登っていきました.本来は蘇武ヶ岳方面に行くつもりでしたが,雪解けか何かで崩落があったらしく,通行止めになっていました.金山峠付近の鋪は妙見山方面にも多少あるので,そちらの方を探しに行きました.基本的にこのあたりの尾根付近の間歩は狸掘りに近く,その遺構は見た目は単なる凹地で,周囲に変質した母岩あったり,坑内水が流れ出ていることで見分けがつきました.

 金山峠の南から妙見山の尾根を東に回り込んだところに2~3の旧坑の跡がありました.母岩はあまり変質していないようで,石英脈の細かいのがパラパラ残っていました.鉱石が出たような感じはありませんでしたので,つついただけかもしれません.阿瀬の金山は北側の谷に比較的大きな鉱山として,三方鉱山と但馬三方鉱山があり,どちらも訪問しましたが,ヤマビルが多く長居できるようなところではありませんでした.いまのところ,林道から下の坑口まで歩きましたが,ヤマビルには遭遇していません.どこかで蠢いているような気がします.

 金山峠の南から名草神社方面へ行って,八鹿に下りました.その途中で砂岩泥岩の立派な露頭があって,寄って観察しました.

 

砂岩・泥岩の露頭.浮き出て見えるのは砂岩層.幅20mくらい高さ15mくらいに亘って露出していました.(赤白ポールの間隔は約20㎝)

 

 

砂岩は風化に強いのか,浮き出て残っていました.泥岩はひび割れだらけで大きなものもありましたが,持つと簡単に砕けるくらいでした.多くが壁の下に木っ端になって堆積していました.
 
砂岩層の拡大.
泥岩層の拡大.
 
壁の下の泥岩の木っ端.
 
 
 一通り観察して,さらに下ると林道が尾根を南から北に切っている部分が切通になっていました.そこにちょっと気になる露頭があって,ここも寄ってみました.
砂岩の露頭.玉ねぎ状に割れている感じの露頭で,上のほうにノジュールが挟まっているのが観察できました.
大きさは直径30㎝くらいで,中に化石が居ることは確実でしたが,露頭の下からノジュールまでは3~4mほどあって,写真に撮るにとどめました.
 
 林道を切ったときに出たため,谷側の斜面にノジュールが放置されていないか,確認しました.道路脇に先人が割ったと思われるノジュールがありました.
ノジュール.表面が欠いてありました.
 
一部がウミニナ類の印象化石がついていました.化石の外側に黄鉄鉱ができていたらしく,外形の内側に桝石が2~3ついていました.
 
 
これで,今回の探索は終了しました.往路は和田山まで2時間と少々で行きましたが,復路はどういうわけか3時間半かかってしまいました.
 
 
 
 
 
 
 

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