やまのぼり
百里ヶ嶽
滋賀県高島市朽木麻生木地山・福井県小浜市上根来
昨日の続きです.
山頂を辞して,下山にかかりました.運動不足のためすでに膝が笑っていました.転ばないように足元に注意して下りました.百里ヶ嶽本峰からいったん下って,大岩の北のコブに差し掛かりました.
大岩の北のコブ.
岩の上を通るときに足元を見ると,珪岩を切る石英が晶洞のようになっているのを見つけました.
晶洞.
(接写,拡大)
幅は6㎝程度でしたが,水晶の生えた晶洞で,苔に覆われていました.大岩の南の痩せ尾根に熱水の通ったようなところがあって,こちらもその関連かもしれません.
北のコブを越すと大岩のあるコブで,その北側から登る少し手前に炭マンが転がっているところがありました.
大岩のコブの北側.
マンガンの木っ端.
大岩の東の谷にかつて百福鉱山があって,鉱石を空中索道で搬出していたという話を聴いていました.尾根上のこの地点に中間地点があったのかもしれません.木っ端のような石ですが,なかには拳サイズのものがあり,傍にあったチャートで端を欠かしたところ,内部まで二酸化マンガンに変質していたものの,一部にハウスマン鉱が残っていました.鉱石を覆う二酸化マンガンは青色味が少なく,ハウスマン鉱から変質した横須賀石かもしれません.
一通り写真の撮ってから現場を後にしました.大岩は這いつくばって足元に注意しながら下りました.
大岩からだらだら登っていくと,分岐のところまで来ました.下りなのであまり時間が経かりませんでした.
851m峰から次の鞍部までは,北の斜面に砥石を掘った穴や陥没して凹地になった跡が諸所に見られました.百里ヶ嶽山頂の北東側にも4か所ほどの砥石の掘り跡があって,南の尾根にもありました.
851m峰からいったん下って,根来峠の西にある863m峰までが辛かった.往路のとき,帰りはつらいだろうな..と予想していましたがその通りでした.
登りはひと時でしたので,863m峰に至り息を整えてから,根来峠に下りました.
根来峠.
峠から「白石山」まではすぐで,足元に花がたくさんあったので,写しながら辿りました.
樹々の間から先ほど登った,百里ヶ嶽が見えていました.
花の写真を撮るために足元に注意しながら歩いていると,「白石山」の山頂の手前のコブに二酸化マンガンが散らばっているところを見つけました.
細かい黒色が二酸化マンガン.掘ったような形跡がなかったので,砥石をやっていたら少し出たのか,それとも二酸化マンガンの露頭なのか,はっきりしませんでしたが,木の根元に少し散らばっていました.峰の北面も南面も急斜面で,突いた様な跡はありませんでした.
すぐ上が「白石山」の山頂で,足元に林道が見えてきました.展望はこの山頂の方が良く,由良川源流域の山が望めました.
天狗岳.「白石山」山頂より.峰床に行ったときや三国峠に行った時もわかりませんでした.中央奥の丸っこい山が天狗岳でした.手前は地蔵峠から南に続く尾根です.
傘峠.「白石山」山頂より.品谷山からは若干見えていましたが,ようやくはっきり望めました.
ブナの木峠.「白石山」山頂より.こちらも里から見える山ではなく,品谷山から若干望めました.
久多三国岳.「白石山」山頂より.この山も峰床から望めたくらいでした.
由良川源流の山を一通りカメラに収めて下ってきました.
これで今回の山行は終わりです.
以下は山で出会った植物です.
以下は行程マップです.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.