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石堂から三草山へ3
昨日の続きです。
竜王山(滝王山)から打越を経て才ノ神峠まで来ました。峠は八方向からの道が交差しています。北東方向から延びてきている林道の脇に登山口がありここから取りつきました。
才ノ神峠からの取りつき地点。バイク侵入阻止のゲートが設けてありました。車両は道路を通りましょう。
初めのうちやや急な階段が続き、階段歩きが苦手なので端の滑りやすい斜面を登って行きました。一段広い棚からまた急坂になり、2つ目の平坦地から急登を登ると道は北尾根を巻いて道が緩やかになりました。
斜面に転がっている石は先ほどの山と異なり閃緑岩か斑レイ岩質になってきました。緩やかに尾根を詰めていくとやがて東方に展望が利く山頂になった。
三草山への尾根道
やや色づいている。今年の紅葉は遅いようだ。ここまで来ると山頂までもう少し。
山頂で少し休憩し、明るいので今までのコースタイムの集計をした。あまり時間がかかっていないようだ。後半、長い車道歩きが待っている。下りは神山方面へと下ることにした。
標識のところから暗い雑木林に入っていく。すぐに東の尾根に入り、城跡らしい地形に出合う。
西側にも郭のような平坦地があり、その先は郭を横切って尾根を下っていくようになった。
ゼフィルスの森の峠。ここを右手に行く。左手に行くと阿古谷に至る。
峠から神山の集落へ下る。堀のように抉れた登山道を足元に気を取られながら下っていく。この付近に斑レイ岩が多く目につく。殆どが半分閃緑岩の様な岩石だが、一部に角閃石ペグマタイトと呼べそうなものもあった。
暗い植林の中をだらだら下ると標識のある林道終点についた。ここから神山集落に下り、車道歩きで道の駅に向った。
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畑市から弥十郎ヶ岳を経て天王へ1
先週の中ごろに弥十郎ヶ岳に登ってきました。マンガン鉱山があるらしいとの未確認情報があったからだ。この付近は丹波Ⅱ型亜層群で近くに福住鉱山という有名な鉱山があった。戦時中に篠山線の引込線があったくらいの鉱山だ。
周辺にもあるはずなのだが、谷を分け入ってもなかなか見つからない。弥十郎ヶ岳の周辺には、「飛曾山鉱山」「日置鉱山」「後川鉱山」があり、後川鉱山のみ現場がわかっている。
今回、未確認情報の確認と弥十郎ヶ岳を登り、淨仙山・シドロ大丸を経て籠坊温泉方面へ歩いてみた。
前日、前線の通過のため夜は弱い雨が降っていた。朝起きると風が強いが何とか天気は持ちそうと判断して、やや強行して出かけた。
篠山街道の畑市の集落からキャンプ場跡に入った。家を出るときは降ってなかったが、現地は時雨れていた。本降りとまでは呼べないが小降りになったりを繰り返していたので、天気が回復することを見込んで適当に取りつき地点を探した。
林道を奥へ進むと右手に大きな池が見えてきて、その奥に案内板があった。この先は歩きやすい道だったので、ショートカットを狙って看板から数十メートル先の岩石ガラガラの谷を選んで詰めてみた。チャートの多い滑りやすい沢ではじめは幅が広いが、岩尾根が迫ってくると急に狭くなり、やがて踏み跡も消えた。奥は滝になっているようで、巻き道は無さそうだった。
一番奥にあった滝。前日雨が降っていたのにほとんど水量がなかった。
少し手前に踏み跡らしき道を見つけて岩壁に這い上がる。尾根に出て少し行くと滝の上に行くような廃道があった。尾根に道らしきものはなかったので、これを取ると滝の上に出た。谷の左岸には延長50mくらいが岩尾根になっていてところどころ窪みが見られた。沢に落ちている石は少しマンガン焼けがあり、この付近を集中して探してみたが、情報はどうやらガセのようだ。岩尾根の上のほうが明るかったので、適当に這いつくばって登っていくと、北方に展望が開けた。
岩の上からの展望。正面下に剛山。正面奥に多紀連山の三岳が望める。
ここから今回一つ目のピーク、「火ともし山」に向かう。事前の情報で中世の城跡らしい。城跡はたいてい山麓が急勾配になっていて登るのが苦しい。
道の無い尾根を詰めていく。野鹿の鳴き声がよくしていたが高度を稼ぐと暴風に近い季節風に掻き消されていた。
鑿の残る急斜面の尾根と出合い、雑木林の中を登っていく。道はやや平坦になり。奥に郭と思われる台地が見えてきた。ここは踏み跡がついていたので一気に登ると「火ともし山 621m」の山頂だった。
火ともし山(621m)の山頂。ここまではよく晴れていた。このさき時雨れに何度も見舞われる。
畑市から弥十郎ヶ岳を経て天王へ2に続く。
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畑市から弥十郎ヶ岳を経て天王へ2
昨日の続きです。
火ともし山の郭は山頂部分のみのようで、東尾根上には遺構は見られなかった。ここから弥十郎ヶ岳北峰に向かう。斜面は落ち葉の絨毯でよく滑る。北峰が近づいてきて明るくなってくる。
弥十郎ヶ岳北峰に至る尾根。この時も風は強いもののまだ晴れていた。
適当に登ると北峰の分岐点に着いた。
弥十郎ヶ岳北峰(690m独標)についた。写真奥に分岐がある。
分岐を火ともし山からは右を取り、雑木林と植林の間を南へ下っていく。
尾根は痩せているがよく踏まれた歩きやすい道だった。やが鞍部に着き、
四十九寺院跡のあるコマン谷からの道と合流した。分岐は直進し、やがて山頂に達した。鞍部にいるころからしだいに時雨れてきて、時折大粒の雨も降ってきた。山頂では、雨にかからないように写真を撮り、植林側で休憩した。低温の上風が強く、時雨れてきた山頂には先客はいなかった。
一人での山行は慣れているが、天気が悪いと少々心細くなり、獣除けの鈴を出していくつかリュックに取りつけた。
雨脚が強くなることを警戒してさっさと南の植林内に下って行った。
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畑市から弥十郎ヶ岳を経て天王へ3
弥十郎ヶ岳をあとにして南の尾根を下っていく。山頂で小降りだった時雨れは一段落したが、再び降ってきそうな空の装い。
少し下ると分岐になった。時間的にまだ余裕があったので、シドロ大丸方面にとった。
しばらくは急勾配の斜面だったがすぐに鞍部になり、東の尾根を登り返す。天候の機嫌が少し良くなって、青空が望めるようになってきた。
歩きやすい尾根を北に巻いたり南に巻いたりしながら進んでいくと、ハハカベ山の石標があった。
さらに進むと左前方が明るくなってきて、整備された松茸山の脇に出た。フェンスがありこれに沿って東進した。右手尾根筋からこれから向かう予定の淨仙山がよく見えた。
南の尾根から淨仙山。
やがて林道と並行に進むようになり、尾根の東側を巻いて峠に出た。
峠からはわずかの登りで淨仙山分岐になった。雑木林の中で見慣れた風景の中から分岐を見つけ出すのは容易だったが、この分岐は少し迷った。登山道がやや不明瞭になっていた。
淨仙山の分岐。落ち葉が降り積もっている所為か画像では分かりづらい。
ここから淨仙山を目指す。半分植林の雑木林の尾根を少し進むとややはっきりした杣道になり、東の尾根を巻いて次の谷に出会うと尾根の方面に取った。
少し登るとイノシシのヌタ場がたくさんあるやや広い場所に出て、これを方向を見失わないように進むと再び植林に入っていった。山頂までもう少しのところでバラバラと時雨れてきた。尾根の分岐から一気に登ってようやく山頂に着い
た。
雑木林の中ではないので雨がまともにかかる。憩う時間もなくさっさと分岐に戻った。ここから大峠(辻峠)まではそんなに時間はかからなかった。
下山口を確認してからシドロ大丸に向かう。シドロ大丸はこの山塊で一番高い地点なので寄っていきたかった。
「畑市から弥十郎ヶ岳を経て天王へ4」に続く。
また店のほうですが、店頭販売の新着商品がいくつか出しています。国産化石も以前に比べて少しは賑やかになりました。商品が出きったらまた最近の店内の様子を書きたい。
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畑市から弥十郎ヶ岳を経て天王へ4
前回からの続き。
大峠(辻峠)から尾根を北に取り「シドロ大丸」に向かう。先程まで降っていた時雨れは止んでしばらくたち、次第に寒くなってきた。やや急な尾根だが掘り込まれたような尾根道が続きやがて頂上台地に差し掛かった。
時雨れてはいなかったが今度はガスってきてガスの中を彷徨う。山でガスになっていままで迷ったことはなかったが、日差しもなく暗くなってきたのでいささか気持ち悪くなっていった。「モノ」がでそうな雰囲気もあり山頂に立ってさっさと山を下りたくなってきた。
やや平坦になってから数分で山名プレートが一枚だけあるガスの中の山頂に着いた。
シドロ大丸(725m)の山頂。写真ではガスっぽく見えないが、実際はガスの中だった。
山頂まで来た証に写真を幾つか撮って、さっさと山を下りた。先程の大峠(辻峠)まで戻り、後川新田方面に下っていく。源頭から延びる小さなコブから派生する尾根を南側から巻いて、主流に出会う。登山道は大水で非常に荒れていて、ほとんど沢の中を進む。
この付近は丹波帯なので濃い色の転石が多いのだが、この谷はほとんどの石が白っぽかった。ためしに少し欠いてみると「流紋岩」だった。東の天王峠付近から後川まで幾筋か流紋岩の岩脈があることは以前から知っていた。いくつかサンプリングした。
沢がやや平坦になって林道と出会う。獣除けのフェンスがあり開けて閉めて出ると茶畑の一角に出た。そこから市道まではややぬかるんだ林道で、入り口に案内板があった。
予定ではここまでだったが雨が上がったうえ、時間も予定より早かったので、籠坊を経て天王まで歩くことにした。後川新田から籠坊へ向かう。このあたりは標高が高いせいか木々の色づきも早いようだ。
籠坊の出会いまで来ると真っ赤っかだった。
時折、時雨れてくるが濡れるほどもないのでそのまま進んだ。籠坊の集落を過ぎると泉郷峠との分岐になる。
泉郷峠との分岐。泉郷峠方面へ行くと西軽井沢や杉生を経て日生中央に至る。
道はこの先からやや狭くなった。民家もなく峡谷沿いに登っていく。このあたりからケータイの電波が入りにくくなってきて、兵庫県から大阪府に入ったころには完全に圏外になってしまった。
ここから大阪府。
迎えの車と連絡できず、出会うまでとりあえず天王目指して登っていく。カーブを幾つかこえたところで出会うことができ、今回の山行はここで終了となった。
天王高原から「すねこすり峠」を経て山辺に下ると路面は全く濡れてなく、どうもあのあたりだけ時雨れていたようだ。
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最近入荷した商品ー店頭販売
最近入荷した商品を紹介します。
今回は、店頭販売商品のリストです。
・石墨 富山県利賀村高清水鉱山
・月長石 富山県城端町細尾峠
・枡石 愛知県鳳来町大島
・コランダム 熊本県松橋町豊福
・セラン石・吉村石 岩手県田野畑村田野畑鉱山
・方解石 滋賀県石部町灰山
・緑柱石 滋賀県高島町リトル比良
・方鉛鉱と閃亜鉛鉱 石川県小松市沢鉱山
・貝化石 岡山県奈義町
・二次鉱物類 富山県大山町池の山
・黄銅鉱 滋賀県石部町灰山
・中宇利石 埼玉県神川町二宮
・黒曜岩 長野県和田峠
・ダンブリ石 大分県尾平鉱山
・輝コバルト鉱 山口県長登鉱山
・褐簾石 大阪府四条畷市坂口鉱山
・ゼノタイム 三重県美杉村美杉鉱山
・ユークセン石 福島県一盃山
・鉄明礬石 長野県諏訪鉄山
・やきもち石 長野県武石村
・吉村石・ばら輝石ほか 愛知県田口
・石榴石・磁鉄鉱ほか 長野県栗生鉱山
・カコクセン石 岐阜県大垣市花岡山
・方鉛鉱・魚眼石 岐阜県神岡鉱山
・水晶 滋賀県大津市田上山
・日本式双晶 奈留島
・ダイアスポア・コランダム 京都府夜久野鉱山
・赤鉄鉱・黄鉄鉱 岩手県遠平夏畑鉱山
・神戸層群燐酸塩鉱物 兵庫県神戸市西区
・高師小僧 京都府木津川河床
・リッベ石 滋賀県朽木村小川鉱山
・五水灰硼石ほか 岡山県布賀鉱山
・硫安銀鉱 大分県山香町旧坑
・方鉛鉱・閃亜鉛鉱ほか 新潟県白板鉱山
・異極鉱ほか 岐阜県矢坪鉱山
・アフテンスク鉱 滋賀県大津市焼野鉱山
・満礬石榴石・バラ輝石ほか 愛知県久田野
・石榴石 長野県泰阜村万古沢
・石榴石 三重県白山町白山鉱山
・石榴石 愛知県富山村佐太
・赤白珪石 京都府京北町中江鉱山
・苦灰石 愛知県豊橋市照山
・水晶 大分県尾平鉱山
・クロム透輝石 山梨県南部町
・玄能石 長野県上田市
・方解石 岐阜県大垣市金生山
・白雲母 奈良市北椿尾
・クリストバル石 長野県茅野市麦草峠
・クロム鉄鉱 福岡県筑穂町兎山鉱山
・硫安銀鉱 鹿児島県吹上町豊城鉱山
・いわき市湯本町の貝化石
・神戸層群植物化石
・アロクレース鉱 和歌山県すさみ町三陽鉱山
・松脂岩 愛知県鳳来町棚山
・北海道のアンモナイト
・硫テルル蒼鉛鉱 福岡県香春町横鶴間歩
・エルバ島の電気石
・源大谷鉱山のマンガン鉱物
・石黄 青森県むつ市恐山
・苦灰石・電気石・真珠雲母 茨城県長谷鉱山
・珪化木 USA
などです。
徐々に出している状態ですので、店頭にいまだ出ていないものもあります。
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猪名川不動尊から高岳とナルタキ山へ1
毎週何とか山に出ないとバランス感覚が鈍るようで、少し休んでいた先月末頃にふらついて階段から落ちそうになった。
定期的に登る必要を感じて、今回も運動不足解消のため北摂の山に出かけることにした。地形図に掲載されている山も残りわずかになってきて、最近は未記載の山まで探して登るようになった。当然穴さがしも兼ねていますが。
今回は大阪兵庫府県境の高岳(720.8m)にしました。当初中山峠から其ヶ谷から詰めてみようと思ったが、同好の山行記をたくさんみて、不動尊から登ることにした。
不動尊の手前まで車で送ってもらい、ぼちぼち歩いていく。傍に落ちている流紋岩を見ながら沢が淵のようになったところで不動尊に着いた。林道は参道を巻いてついていて、カーブのところに登山口があった。
落葉で滑りそうな斜面を進み、小さな沢を通り滝の横をだらだら登っていく。登山道が沢と同じ高さになったところで渡沢して右岸を進む。紅葉を期待したが標高がやや高いせいかすでに終わっていた。炭焼窯の跡を2機左にみて、沢を渡るとそこから本格的な登りとなった。
つづら折れに登っていき、正面がやや明るくなって来ると鉄塔に着いた。展望を期待したが、電線が視界に入るため好展望とはならなかった。
鉄塔から少しで風化地に着いた。東側は風化して崖になっていた。
禿地付近の岩石。花崗斑岩。このあたりから流紋岩から花崗斑岩に代わるようだ。風化の表面に高温石英が落ちていないか這いつくばって探してみるが、形は不均等で粒もこまかかった。
鉄塔を幾つか越えるといったん鞍部に下って、登り返す。やや岩尾根のようになっていた。植林の中から正面が明るくなるとやや平坦な尾根道になって、正面に高岳山頂が見えた。
山頂直下の岩場を越すと分岐になり左を取って、間もなくで山頂に着いた。山名プレートが数枚残されていた。展望はなく三角点だけあった。
猪名川不動尊から高岳とナルタキ山へ2 に続く。
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猪名川不動尊から高岳とナルタキ山へ2
昨日の続きです。
午後1時頃山頂を辞してナルタキ山に向かう。
ナルタキ山は、何かの登山地図に名前だけ記載されている尾根上の突起で、これを経由して山田に下る予定にしていた。
山頂から往路の分岐まで戻り、直進し東尾根を下っていく。
しばらくは緩い下りだったが、鉄塔を越えた先が激下りになっていた。一応階段のようなものはあったが、二輪が上がっている所為か大きな轍が残り別ルートで斜面を巻いた。
たどり着いた鞍部は、中山峠から発する其ヶ谷からの登山道との分岐になっていた。
鞍部の分岐。北方から撮影。北面は若木の植林地帯及び雑木林で、南面が下草のない植林地帯。
ここからまず独標700m峰を目指す。かつて麓で山名の聴き取りを少しやっていた時があった。京都北山や丹波地方では多くの山名が収集できたが、このピークは麓の山田からはっきり見えるのに名前が聞き出せなかった。
高岳から一気に下ったせいか登り返しがきつそうだったが、無風の木漏れ日の中を気持ちよく歩ける尾根だった。
鞍部から少しで雑木林の中の独標700m峰に着いた。
独標700m峰。頂上は城跡を思わせる円形の台地だった。頂上から西面は雑木林で東面は植林地帯。
頂上は先行テープがいくつか巻かれているのと境界杭があるだけで、展望などはまるで無しだった。
通過して北東に延びる尾根を一気に下る。南側が植林、北側が雑木林で境界を進む。先のコブを越えると奥山のキャンプ場の方から延びる林道にであった。北方方面の展望が開け先月行った弥十郎ヶ岳やシドロ大丸が望めた。
林道の先は古い手持ちの地形図には林道の記載がなく、心細いので尾根に取りつき、少々ヤブ気味の尾根を進んだ。棘のあるイバラが鬱陶しいがしばらく進むとまた林道と出合った。
林道わきにススキが群がっていたが、中に径を見つけて登り返すと「ナルタキ山」に着いた。
簡単についたと書いたが、実は真の山頂がわからず右往左往して気づいたのが帰ってから写真をチェックしていた時だった。山頂がどこか分からなかったので各ピークごとに写真を撮っていた。結果的に写真を撮っておいてよかった。
山頂は林道から登り返したピークで、地形図には650mの等高線に囲まれた小さな尾根上の突起だ。先行者のテープがたくさん巻かれ、木々の上のほうに朽ちかけた山名プレートが一枚かかっていた。
ナルタキ山の山頂。いくつか先行テープが巻かれている以外は何もなく、通り過ぎてしまいそうな山頂。
猪名川不動尊から高岳とナルタキ山へ3 に続く。
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猪名川不動尊から高岳とナルタキ山へ3
昨日の続きです。
通り過ぎてしまいそうな「ナルタキ山」の山頂から下山する。とりあえず南東に派生する主稜線を辿る。ところどころに倒木が邪魔するが、そのほかは歩きやすい尾根だった。幾つもコブを通りこし、標高618m地点に着いた。地形図に掲載されている地点だ。
標高618m峰から先は同じような尾根でどんどん東進する。正面がやや明るくなってきて岩峰の展望ポイントに出る。岩峰の先の鞍部まで北東側の展望が開けた。
岩峰の先の鞍部からの展望。右は剣尾山。中央は横尾山。左端はヤケ山。
左下に国道のループ橋が見える。
下山はどこから行っても良かったので、豊能鉱山の谷から下ってみた。岩峰から南東の主稜線を100mほど行った鞍部から下る。
鉱山の谷への分岐。特に目印になるようなものは無い。以前に豊能鉱山に来た時に尾根まで上がった。この時の風景を覚えていて、これ役に足った。
直進すると三角点「高野」に至る。
雑木林の中を下る。これが鉱山の谷かは下りてみないと分からない。少し下りたところの右岸に炭焼窯の跡があれば正解なんだが。
笹交じりの雑木林で平坦地を探しながら下りて行った。落ち葉が堆積し非常に滑りやすい。笹が切れたところで右岸に炭焼窯跡があった。
炭焼窯の跡。鉱山の谷の源頭部の右岸にある。ここを下れば鉱山に至る。
豊能鉱山は層状マンガン鉱床で、付近に貫入する花崗岩類によって熱変成を受けているため、珪酸分の多いマンガン鉱物を多産した。おもな鉱物は、緑マンガン鉱・マンガンスピネル・パイロクロアイト・菱マンガン鉱・石英・テフロ橄欖石・満礬石榴石・ばら輝石・バスタム石・ネオトス石など。
下草が消えて灌木帯を伴う植林内に入ると左岸に一番上の坑口とズリに着いた。珪岩に薄く「ぎら鉱」を含む二酸化マンガン鉱がかなりたくさんある。珪岩の一部に伴う泥質岩もホルンフェルスになっていた。
写真を撮って更に下にいくつか坑口がある。そのうち穴の開いた坑口が一つあってこれの前で休憩した。
坑口前のズリはマンガン鉱石が少しあり、珪岩中に染まったばら輝石と、塊状のテフロ橄欖石があった。この中に炭マン質の鉱石があり少しサンプリングした。荷が重くなると足腰に負担がかかるので少しだけにして、さらに下っていく。沢筋に灌木が茂ってくると坑口群の下の方に来たことになる。再び杉の植林内に入り、水の流れる音が大きくなってきたら林道に出た。傍に簡易水道施設がある。
林道を下っていると迎えの着信があった。すでに近くに来ているという。約束の時間までまだ45分もあるのに。森上の街まで歩こうかと思っていたが、予定が狂った。
帰ってから、サンプルを確認してみるとパイロクロアイトを主とする汚いマンガン鉱中に淡紅色の菱マンガン鉱がレンズで入っていて、これの中に緑マンガン鉱の結晶質の粒が入っていた。この産地では初めて見るものだった。
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稲川不動尊から高岳とナルタキ山4
帰ってから、写真を整理して加工していました。ルートマップができたので公開します。
ペイントで地形図を見ながらフリーハンドで描いたので、かなり位置が狂っていると思います。参考ルートとして見ていただきたい。
それから、写真撮影に耐えるような緑マンガン鉱の標本がありましたので、これも同時に掲載します。赤三角の先に濃い緑色の粒が再結晶したような粗粒の菱マンガン鉱中に埋没しています。周囲の褐色部は割った当初は淡紅色のガラス光沢だったのが、酸化してこのような色に変色しました。パイロクロアイトが変色したようだ。
緑マンガン鉱とパイロクロアイトが直接共存していると、緑マンガン鉱が黒変しやすいようです。この標本も色がいつまで保たれるかわかりません。
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田能から明神ヶ岳を経て寒谷へ1
今週も山に行ってきました。夕方から天気は下り坂のようなので短時間に登れるところを探すと、この山になった。中坊の時に一度万寿峠まで自転車利用で山頂までピストンしたことがある。今回はその逆コースを辿ってみた。
高槻市田能のトンネル南口まで送ってもらい、ここから取りついた。登山口があり、これを登っていく。
今回のスタート地点。トンネルを抜けると杉生を経て亀山城下町に至る。
植林の中を一気に尾根まで登る。階段の左手に微かに残る炭焼窯の跡。
暗い植林の中の急登も支尾根まで来ると緩くなる。道標がありこれに従って登っていく。しばらく暗い植林と雑木林の中を進むと正面が開けて、鉄塔の峰に着く。
鉄塔のある台地は、整地したときに削られたらしく赤褐色の粘土岩が散乱していた。この中に二酸化マンガンを含んだものがたくさん見られた。分厚い部分もあるが、サンプリングするほどでもない。
鉄塔からは西に電線の奥に黒柄岳とわずかに湯谷ヶ岳が、北面はこれから登る明神ヶ岳が、東は小塩山からポンポン山方面が少し望める。
鉄塔の先に道標があり迷うことなく、したがって進む。鉄塔からは少しで樫船神社からくる道との分岐になる。これは直進。
樫船神社道との分岐。右へ行くと樫船神社へ至る。直進は明神ヶ岳へ、左は一応道があるはずで、寒谷の二ノ谷に下るはずなんだが踏み跡らしきものは全くなかった。
鞍部から山頂台地まではやや急な登りとなった。落ち葉で滑り思うように登れない。それでも一歩一歩確実に進んでいくと尾根が広くなって、山頂台地の一角に着く。山頂は植林と雑木林の中の予定だったが、三角点のまわりが刈り払われていて明るくなっていた。
明るくなった山頂でしばし休憩。明るく刈り払われた山頂をうろつく。相変わらず展望は無い。ちなみに下の写真は初めて登ったときのもの。
1995年9月7日、万寿峠からピストンしたときの山頂。三角点横に木製の道標があった。このときも展望は無い。
田能から明神ヶ岳を経て寒谷へ2 に続く。
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田能から明神ヶ岳を経て寒谷へ2
前回の続きです。
三角点のまわりが伐採されて昔より明るくなった山頂から東へ、進路を採った。この先小さなピークがいくつかあるだけで、名前の付いている峰は一つもない。
ピークではないと思うが、江戸時代の文献で明神ヶ岳の東の尾根に「夫婦岩」と呼ばれる岩?が掲載されていた。手持ちの地形図には一応推定した場所を描きいれていたので、これを探しに行く。
山頂から東へ少し行くとおそらく最高点と思われる場所に道標があった。三角点のある山頂よりわずかに高いと思われるが先行テープがいくつか残されているだけで道標以外は何もない。
最高点?にある道標。山頂台地の東の端にある。向かって右に行くと万寿峠。左に行くと山頂を経て昇尾峠へ至る。
一旦下って登り返す。尾根は大阪府側が植林で京都府側が雑木林。アップダウンはそれほど急ではなく、歩きやすかった。
境界杭に沿ってしばらく行くと露岩が幾つもある峰に着く。ほかの尾根上のコブにあまり目立つ露岩がなかったため、この峰の露岩が夫婦岩だと思われる。
境界杭と古い村境界標石もピークの先にあった。
村境界の標石。大阪府側から京都府側に向かって撮影。国境標石ではないのは、昭和30年代まで高槻市の北部は京都府に属していた。この標石の場合、京都府側が「南桑田郡篠村」、大阪府側が「南桑田郡樫田村」だ。
このさき一旦鞍部に下り、登り返すと鉄塔のある尾根上のコブに着いた。南側に展望が開けるが、開けているのは鉄塔の周辺だけで鉄塔本体や電線でよく見えない。
このあたりから道標が急に少なくなる。万寿峠の手前は道がはっきりしているが谷が入り込んでいて、少しややこしい。
田能から明神ヶ岳を経て寒谷へ3 に続く。
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田能から明神ヶ岳を経て寒谷へ3
続きです。(写真が多く重たくなりそうなので2回に分けました)
鉄塔の分岐から少し登って村境界標石のある尾根上のコブを一つ越すと、両側が植林地帯になった。尾根はやや痩せているが歩きやすい。次の鉄塔まで緩やかに登りが続く。
植林地帯を抜けると、ようやく京都側に展望が開けた。18年前に初めてたときに展望が良かったのはこのあたりだったのかもしれない。
再び植林内に入る。尾根の肩まで来ると正面が明るくなってきた。遠目で伐採されているのが分かった。そのまま少し下りかけて、南方を見ると展望のよさそうな鉄塔があり、戻って寄ってみた。
鉄塔からの展望。右の肩は明神ヶ岳。正面手前の電波塔があるのが、黒柄岳。中央の黒柄岳の右奥に鴻応山、中央左奥にやや尖っているのが、湯谷ヶ岳。
この鉄塔あたりが一番展望がいいらしい。奥のピークにある鉄塔にも行ってみたが展望はなく、鉄塔より南側には明瞭な径はついていなかった。少し休憩して分岐に戻る。
分岐からヒノコバに下る。鉄塔展望台の直下を進み、やや平坦なヒノコバに着く。鉄塔展望台のある尾根の斜面には、いくつもの炭焼窯の跡が残っていた。道標があり南へとると中畑在所にいたり、直進すると万寿峠にいたる。
ヒノコバの周辺に18年前に水晶を採集した旧坑があるはずなんだが、詳しい場所は覚えていない。
ヒノコバから万寿峠に向かう。尾根の肩に鉄塔のある尾根に再度登り返す。尾根の直下に旧坑を見つけた。手前の斜面にズリも少しあり、チャート中に二酸化マンガン鉱を挟んでいた。かなり分厚い部分もあり、二酸化のマンガン鉱床のようだ。
尾根の直下の旧坑。中央左の間伐材で詰めてあるのが旧坑。落ち葉の下にこまかい二酸化マンガンがよく見られた。
尾根に乗り、南方に鉄塔が見えたのでここにもよってみる。先程の鉄塔より展望は落ちる。鉄塔を造成した台地は赤茶色の風化した泥質岩がたくさん見られ、染まるように二酸化マンガン鉱がついている。仏頭状のものがあったので一つサンプルに拾った。
縦走路に戻り、尾根を下っていく。若木の植林地帯まで来るとすぐ下に林道が見えた。道は谷沿いになり、北側の尾根の斜面にもう一つ旧坑があった。
こちらは完全に穴が開いている。下り坂も落ち着いてきてしばらくで、万寿峠側の登山口に着いた。
ここから、実家まで歩いて帰る。片道約9kmある。
最短距離である黒谷の峠を経て帰ることになった。
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年末、年始のお知らせ
年末・年始のお知らせ
2013年も残りわずかににりました。正月休みは以下のようになりました。(赤字は休業日)
12月29日(日)通常営業日
12月30日(月)年末年始休業
12月31日(火) ↓
2014年
1月 1日(水)
1月 2日(木)
1月 3日(金) ↑
1月 4日(土)年始営業開始
最近の店内
12月初頭にアップした商品もずいぶん整理できてきました。
化石多くあったため入り口入って左手の下段にも化石コーナーを拡張しました。
窓側の化石コーナー。一番下が空いてますが、もうじき埋まる予定。
入り口左手の下段。大きなものをここに集めました。奥が貝化石、
手前の右側が神戸層群の植物化石。
入り口の向かいの棚。明かりのついている棚に最近入ったものを置いています。
窓側の国産鉱物を山積みしている場所。以前より量が多くなった。
これはレジの向かい。以前は稀産鉱物を主としておいていましたが、今は見栄えのする鉱物標本を置いています。上から3段目はブラジル・ウルグアイアメシストやマダガスカル天青石を置いていたが、いつの間にかホタル石と石榴石のコーナーになってしまった。
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初登り1
今年一発目の山に口丹波の龍王ヶ岳を選びました。亀岡盆地の北東の端にあり、八木町と境界を接している山だ。標高は498.7mでわずかに500mに満たないヤブ山。名前負けしそうな立派な名前だが、麓までいかないとはっきり指差すことができない尾根上のピークだ。
今回は東方の渋坂峠から山頂を経て、紅葉峠にいたり紅葉山を踏んで氷所に下ってみた。
初登り2に続く。
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