案外,無い鉱物6
―燐銅ウラン鉱 京都府法花寺野―
産地:京都府木津川市加茂町河原 相楽土建砕石場跡(通称,法花寺野).(非売品)
通称,「法花寺野」の燐銅ウラン鉱の付く,白雲母花崗岩です.この鉱物の産出はかなり一時的だったようで,それ以後はみませんでした.燐銅ウラン鉱は蛍光しないので,それらしい部分があれば一つ一つルーペで観察しないといけない.結構骨が折れる作業でした.燐灰ウラン鉱は短波紫外線灯で蛍光するので,難なく区別がつきました.この花崗岩をサンプリングしたすぐ横にペグマタイト質の岩脈があって,そこから鉛筆の芯くらいの太さのチタン鉄鉱を産しました.砕けやすく,破片しかサンプリングできませんでした.内部は案外ボヤーっとしてて,非晶質のように見える部分もありました.
上の写真の中央の横たわる石英―長石の部分に付いています.確認できたのは4点でほかは薄すぎて判別がつきませんでした.
顕微鏡下での拡大写真です.板状をしていました.
ラベルの書き換えのため,ついでに表面写真と顕微鏡写真を撮りましたので,掲載しました.