やまのぼり
多禰山(多禰寺山)
前回の続きです.
難波江の海岸を辞して,青葉山麓を周回し塩汲峠から再び京都府内に入りました.難波江―塩汲峠間の青葉山山頂直下の谷を府道が横切るところ付近で,以前に多孔質の安山岩質溶岩の集塊岩が路傍にあったのですが,道が改修されていて,どこにあったのかわからなくなっていました.安山岩質溶岩の孔に輝沸石や菱沸石などの沸石鉱物が見られたのですが,今回は全く見つけられませんでした.
塩汲峠から大浦半島の中央付近まで来て,大山から野原に抜けてみました.以前の大水で災害復旧のため長らく通行止めのようになっていました.今回は通れたため,野原から三浜間の狭路を取りました.レーダー群のある空山の北側の断崖絶壁の上をミミズのように延びる府道で,大水の後などはよく通行止めになっていました.野原側の入り口付近は角閃岩が多くあり,府道の最高点付近から花崗岩類になってきました.真砂の法面なのでよく崩れることが納得しました.小橋の在所までくるとホットして,三浜峠方面にとりました.
以前に在所への聞き取りで,小橋在所の南東の斜面に蒼鉛山があったという話を入手していました.在所の東に流れる沢の転石を少し見ましたが,石英脈のようなものはありませんでした.もう少し上流に行くとみられるのかもしれません.
三浜峠から多祢寺に登る町道があり,これを取りました.多禰寺のい直前で登山口を見た.「山頂まで1.5㎞」.小一時間くらいでピストン出来そうなので,運動不足の解消もかねて寄ってみました.
多禰山(多禰寺山).舞鶴市赤野付近より.
ここから上りました.
しばらくこんな道が続きました.だいたい30mに1つの間隔で石仏がありました.運動不足ですでに息が切れ,見ながら上る余裕はありませんでした.
ここで東ルートを選択し向かって右手の方に進みました.
分岐から30mほど進んだところに出会う沢.ちょっと見たところ大浦複合火成岩体の斑レイ岩と思われる緑色っぽい岩石がたくさん見られました.
小さな尾根を横切りました.
その先でもう一つ小沢に出会い,沢沿いにジグサグに道がついていました.
沢から離れ,小さな尾根沿いに登っていきました.これの少し手前に沢の源頭を道が切っている部分があって,かなりぬかるんだ状態になっていました.
尾根を進んでいくと上空が明るくなってきて,主稜線が近くそろそろかな~と期待しました. が,まだ先がありました.
このあたりの新緑が非常にキレイだった.壁紙用に何枚か大きなサイズでカメラに収めました.
こういった巨木も徐々に出てきました.
新緑の中の清々しい山林を登っていくと,山頂との分岐でした.「あと300mか~」
山頂手前の主稜線を一度,切通で跨ぎ,その先の分岐を左に取った.
木陰のトンネルを抜けると山頂でした.
だだっ広い山頂.
山頂の真ん中にありました.
三角点は広場の端っこのほうにありました.
多禰山の一等三角点.これを見ないと山頂に来た気がしない.いつも見るよりも一回りも二回りも大きい標石.南方を見ると奥の方に同じ一等三角点のある長老ヶ嶽がみえていた.ちょうど直線距離で40㎞か.
砲台跡の南側にあったベンチに腰を下ろして,眺望を楽しんだ.
西舞鶴.
東舞鶴.
復路は往路を戻った.上り40分,下り25分でした.
以下はルートマップです.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.